飲み会で見た「セコすぎる上司の呆れ返った言動」
アルコールハラスメントと聞いて何をイメージするだろうか。「一気」の強要や「絡み酒」などが思い浮かぶが、時に想定外の方向から飛んでくることも。
今回はあまりにもセコい上司に迷惑をかけられた男性に話を聞いた。
男だけの飲み会に現れた「上司の取引先の港区女子」
広告代理店で働く辻野淳史さん(仮名・27歳)。彼のモットーは「上司(35歳)が誘ってくる飲み会は楽しくなくても行く」「下っ端の自分がお酌もする」と、まさに営業のカガミのような存在だ。
酔っ払った上司の嘔吐物処理やタクシーの手配などを「出世のためには仕方ないと思って、嫌な顔をせずやってきた」と語る辻野さんだが、とうとう「上司をどうしても許せない出来事」が起きた。
「普段からその上司との飲みは、男性だけの場合は常に割り勘。女性がいても、彼女たちの分を多めに出す程度。あまり羽振りのいい上司ではありませんでした。ただ、営業成績は優秀で社内で顔が利く人なので、誘われた時はいつも顔を出していました」
そんなある日の辻野さんと上司、後輩1人で、男性だけの飲み会。みなが「5000円くらいあれば足りるだろう」と軽い気持ちで、バルで飲んでいたという。
「2時間ほど経った頃、急に上司が『知り合いが近くにいるから呼んでもいい?』と言い始めたのです。当然、嫌とは言えないので、『もちろん! もっと早く教えてくださいよ~』と持ち上げて、その子を呼んだんです」
取引先の港区女子と上司が急にパリピ飲み
30分後、現れたのは………上司の取引先であるA社の広報。ツンと尖りすぎたアゴに、異常にぷっくりした目元で、部内でも噂になっている、整形フェイスの港区女子・板田友子(仮名)。
男性でも違和感を覚える整形フェイスだが、普段からハイブランド品を身に着け、「港区に詳しい」ことを自称していた。その時の感情を辻野さんはこう振り返る。
「コイツかよーって思いました(笑)。僕の上司はすでに彼女の“手入れの行き届いた”外見や、短すぎるスカートにメロメロ。2人で急にショット系の濃いお酒を飲みまくり始めたのです。板田のほうもノリノリで、上司の誘いにしっかり応えていました」
先ほどの男だけのしっぽりした飲み会が、嘘のような大騒ぎに。興にノッた板田は好き勝手に酒を注文し、飲み進める始末。辻野さんは「(支払いは)かっこつけるために上司が出すのだろう」と、生温かい目で見守っていた。
「いつしか2人はいい感じに。終電の時間も近づき、会計を確認しようと、僕が店員を呼び止めようとした時、板田がセリーヌのバックを持って立ち上がったんです。一瞬、ビックリしましたが、そのままスタスタ帰ってしまいました。もちろん上司は置いてきぼりで、お金も払ってません(笑)」