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24歳・年収360万円でアルファロメオを買った僕が、おじさんの反応に覚えた違和感

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 バブル期を経験していない20代ビジネスマンのみなさん。40代、50代の年配の上司との会話で「感覚がズレてるな~」「違和感あるな~」と思ったことはありませんか?

アルファロメオ

24歳・年収360万円のときにアルファロメオを衝動買いした男・小野康太さん(仮名・27歳)

 12月5日に公開した記事「24歳・年収360万円でアルファロメオを衝動買いした男」は、またたくまに数十万PVを超え、各種ポータルサイトでは異論反論、さまざまな議論を巻き起こしました。

 アルファロメオ購入者の小野康太さん(仮名・27歳)は、「まさにこの記事に対する中高年の反応に違和感を覚えた」と言います。

好意的な反応が多かったが、若干の違和感も…

「若者の車離れ」と言われる今、決して高収入ではない小野さんは、かねてから憧れていた高級車のアルファロメオを購入。イマドキの20代にしては珍しいケースだと、bizSPA!取材班はこれを取材し、記事にしました。

「僕としては、ただ単純に車がほしかったってだけだったので、記事にしてもらって、いろんな意見が届いて嬉しかったです。『頑張れ!』『今の若者にしては大したもんだ』とか励ましの言葉が多かった気がします。ただ、違和感を覚えた部分もありました」

 もちろん本人も「計画性なくアルファロメオを買うという向こう見ずな行動に、厳しいことを言われるかも」と覚悟はしていました。しかし「『昭和の時代は当たり前だった』とか『若いうちはどんどんお金使うべき』みたいな意見はちょっと違うと思いました」と言います。

 小野さんが語る「僕らの世代の感覚」とは一体どのようなものでしょうか? それでは特に多く寄せられた類のコメントを深堀りしていきましょう。

若いうちはどんどんお金を使うべき?

 まずは最も多く寄せられた「若いうちはどんどんお金を使って自分に投資するべき」という意見。高級外車を購入した小野さんはまさに自分に投資している一人に見えますが、本人の認識はやや異なるようです。

「僕個人としては、まさにその気持ちで車も買ったし、移動手段としての価値以上に、車を持つことの付加価値と経験を買うことができたなと思っています。ただ、僕らの世代の感覚からしたら、手放しで『うん、そうだよね。お金を使おう!』とはならないんだろうなと思います。何しろ、みんな本当にお金がないから(笑)」

 少子高齢化で日本の社会保障制度が崩壊しつつある昨今、年金や退職金だってもらえないかもしれないと言われている20代に消費を勧めることが上から目線に思われるのでしょう。

「物を買うよりも、“貯金派”って人のほうが圧倒的に多いです。バブルでお金が溢れてて、雇用も年金も保証されているような50代以上の人たちが言う『若いうちは投資のつもりでお金を使うべき』って言葉ほど無責任なものはないと思います」

「若いうちはどんどんお金を使うべき」という教訓は、平成生まれにとっては“バブル期が生んだ暴論”としか捉えられていないようです。

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