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実家の父と引き合わせ、彼氏との関係が泥沼に!結婚を白紙にした“一言”

コラム

 誰かの言葉を聞き、感銘を受けて変わることもあるのが人間ですが、いい方向にばかり変わるとは限りません。三森七穂さん(仮名・34歳)の彼氏Tさん(33歳)は、三森さんの父親の言葉に影響を受け、すっかり変貌してしまいました。

家庭

※画像はイメージです(以下同じ)

 高校を卒業後は実家を出て自由気ままな一人暮らしをしていた三森さんは、仕事関係で知り合ったTさんと半年ほどお付き合い。短い交際期間ではありましたが、Tさんが関東にある本店へ栄転になるということで、「これを機に結婚しよう」という話になりました。

彼氏を見た父親がなぜか不機嫌に

「同棲をはじめると同時にTの実家へ挨拶に行き、無事2人の関係を認めてもらうことに成功。次に、私の実家へ行くことになりました。母は機嫌よく迎えてくれましたが、父親はTの顔を見るなり不機嫌。Tが丁寧にあいさつをしたあとは、ますます険悪な感じでした」

 父は、Tさんが傍にいないタイミングで「どうして、あんなナヨっとした、女の腐ったようなしゃべり方をする男を連れて来たんだ?」と聞いてくる始末。このとき三森さんは、ハッとします。

「父は、『男はこうあるもの』『女はこうあるもの』といった固定観念が強い人だということを思い出したのです。女性は家庭に入って家を守るのが仕事で、男性は稼いで家計を潤すのが仕事だという考え方の持ち主でした」

女の腐ったようなしゃべり方をする男

家庭

 思い返せば、すべての家事は母がこなしていて、それが当たり前の環境。毎日同じ時間に食事ができていないと不機嫌になり、文句を言うこともありました。三森さん自身は「女の子なんだから」と、言葉遣いや態度、姿勢について注意され、正座させられていたとか。

「母より10歳以上年上だった父は、Tとあいさつへ行った当時はすでに60歳超えで、定年退職していました。でも、お茶ひとつ自分で淹れることはなかったようです。私が実家を出てから15年以上経つのに、父は昔とまったく変わっていませんでした」

 いまだにTさんのような雰囲気のやわらかい男性を「ナヨっとした、女の腐ったようなしゃべり方をする男」と表現して不機嫌になったことには、実の娘である三森さんもドン引きしたそうです。

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