情報にダマされない人になるには?話を鵜呑みにしない究極のアドバイス
スマホが当たり前となった昨今、必要もない情報が、間髪入れずに私たちの脳をハッキングしてきます。今回は、スマホからあふれ出る過剰なノイズやフェイクニュースに騙されない方法について、人材育成トレーナーおよびコンサルタントとして活躍する鈴木進介氏がお話します(以下、本人寄稿)。
情報を見るときに注意したいこと
仕事で成果を出そうとすれば、いかに過剰な情報洪水の中から成果に直結する情報を見い出すかどうかが、問われます。ところが、広告やおすすめ情報など自分にとって関係がないノイズや、事実に基づかないフェイクニュースの中から価値がある情報を見い出すことは容易ではありません。
そこで、仕事で成果を出す上で、注意したいインプット時のコツについてお話したいと思います。まずは、情報のインプットの際に自分が「バイアス」にかかっていないかを確認することです。「バイアス」とは、偏見や先入観、固定観念、思い込みなど「歪んだモノの見方」と解釈します。
バイアスには複数のパターンがありますが、ここでは私自身がインプットの際に特に注意している「ワースト3」をご紹介します。①「確証バイアス」、②「権威バイアス」、③「早まった一般化」の3つです。
知っておきたい3つのバイアス
【①「確証バイアス」】……自分の考えや仮説に合致するような情報のみ集め、仮説に反する情報を集めようとせず無視すること。
たとえば「3月の3週目頃に、大地震が起きるらしい」という情報をSNSで見つけたら、それに合う情報(たとえば、最近雲の形がおかしい、クジラが海岸に複数打ちあがったなど)ばかりを集めて鵜呑みにしてしまうことです。
【②「権威バイアス」】……権威がある人の言うことは間違いないと思い込むクセ
つい権威がある人のいうことは間違いないと思い込んだ経験、あなたにもありませんか?「医者(弁護士)が言うので正しいのだろう」「〇〇研究機関のデータなのでエビデンスとして間違いない」「業界の重鎮が提唱していることは経験に基づいているから真実だ」などです。
権威がある肩書きだけで信じ込むのは考えものです。誰が言ったかだけではなく、「何を言ったか」も冷静に捉えておきましょう。