残業ないけど下働きばかり…「ゆるブラック企業」で働く人に伝えたい2つのこと
こんにちは、Shinです。元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。今日のテーマは「“ゆるブラック企業”で苦しんでいる人に伝えたいこと」です。
2013年に新語・流行語大賞を受賞した「ブラック企業」という言葉。パワハラ、セクハラ、常軌を逸した残業、残業代なし、休日出勤当たり前……そのような企業がはびこり、うつ病にかかってしまう方や自殺してしまう方のニュースが当時はよく取り上げられていました。
もちろん今でもそのような企業はあるとは思いますが、比較的話題になるケースが少なくなってきた印象です。
新たなキーワード「ゆるブラック企業」
一方、新たに「ゆるブラック企業」という言葉をちょくちょく見かけるようになりました。
長時間働かせることもせず、有給消化もしっかりとさせる非常にちゃんとした会社。しかし裁量を持った仕事ができず、いつまでも下働きしかできない。このままでは何もできることがないまま年だけ食っていってしまう……そのような環境の企業を指す言葉です。
特に現在のコロナ禍で、リモートワークが中心になり、対面でのフィードバックやプロジェクト推進ができず、この傾向が強まっている企業もあるようです。20代、30代でこのような環境にいる人たちには、将来に不安を感じ、より裁量をもってバリバリ働けるコンサルティングファームやスタートアップなどに転職する決断をする人も少なくないとのこと。
ゆるブラック企業は天国か?
もちろん、人によっては「素晴らしい環境じゃないか!」となるとは思います。残業はしなくてよく、有給休暇もしっかりとれ、仕事もそんなに大変ではない。考えようによっては天国ですよね。
もうすでにビジネスパーソン人生の終わりが近い場合は、そのままのんびりと、ゆるブラック環境につかり続けるのも悪くない選択だと思います。しかし、まだこの先数十年ビジネスパーソンとして仕事をし続ける必要がある人にとっては、その環境に居続けることはとても不安なことではないでしょうか。
仕事に対する価値観は人それぞれだとは思いますが、まだ若く、「力をつけて社会に貢献したい」という志を持つ人にとっては、より不安や焦燥感が強くなるでしょう。