27歳会社役員が「note」フォロワー5000人に。続けるための活用術を聞く
文章や写真、音楽、映像などを手軽に発信できるコンテンツプラットフォーム「note」。従来のブログサービスに似たプラットフォームモデルに加えて、ユーザー同士の交流やコンテンツの有料販売など、さまざまな機能を有しています。
コロナ禍の巣ごもり需要もあって2020年6月には月間アクティブユーザー6300万人を突破。最近ではAKB48の柏木由紀さんなど芸能人の参入も増えています。
今回はこのnoteを使い始めて1年半ほどで340本もの記事を公開し、現在では5000人以上ものフォロワーを獲得、ビジネス面にも良い影響があったという平山和樹さん(27歳)にnoteの活用術について聞いてみました。
noteを始めたのは「感情を整理するため」
「2019年2月からnoteで執筆を開始しました。学生時代は体育会系のコミュニティにいたので周りにSNSをやっている人があまりいなくて、実はツイッターですら、ちゃんと始めたのは2018年12月。社会人になってからも、とりあえずフェイスブックに登録しているくらいでした」
そんな状態から、今ではnoteのフォロワー5000人超。なぜnoteを利用しはじめたのでしょうか?
「前職で一度体調を崩してしまい、その休職期間中に自分の思考や感情を文字にして整理するということを行っていました。そうしているうちに、自分の意見とか、率直な気持ちをどこかで発信してみたいと思うようになり、もともと使ってみたいと思っていたサービスでもあるnoteを選びました」
2本目の記事がまさかの大ヒット
こうしてnoteでの執筆を始めた平山さんですが、なんとたった2記事目にしてnote編集部の「おすすめ記事」にピックアップされ、大ヒットを記録します。
「1本目に書いたのはいわゆる自己紹介記事でした。その記事も思った以上に反応があって嬉しかったのですが、2本目に書いた『何もしない「よはく」のススメ』という記事が編集部のおすすめ記事に選ばれて、本当に多くの方に読んでいただきました」
この編集部のおすすめ記事とは、毎日数万件に及ぶ投稿のなかから1日に数十件しか選ばれない難関。平山さんは2記事目にして「おすすめ記事」入りを達成できた理由を、こう分析します。
「もちろん運も良かったのですが、それ以前にnoteが伝えたい世界観を理解できていたことが大きかったのかもしれません。この世界観は、“良いコンテンツを作ったことが正しく評価される”というふうに理解しています。そして、部分最適ではなく全体最適を目指しているのもnoteの理想ですよね。僕はもともとそのあたりのnoteの哲学というか、UXデザインを含めてプロダクトとして尊敬していました。さすがに当初からそこを理解したうえで表現をするスキルは持っていませんでしたが……」