東大から有名メーカー就職も憂鬱な日々「学歴コンプおじさんの標的に」
就職活動中に始まり入社後まで、良くも悪くも自分の学歴を意識する瞬間は都度訪れます。
今回は日本における最高学府・東京大学を卒業したものの、その学歴を逆に「邪魔だ」と感じている西島直樹さん(仮名・25歳)に話を聞いてきました。
「東大くん」呼ばわり おじさん世代のしつこい学歴いじり
西島さんは東大を卒業後、都内の有名メーカーに就職したと言います。
「学歴で言えば、社内は早慶上智の人が多いですね。同期は僕が東大卒だと知ると『すごいね!』と言うくらいです。でも、年配の先輩たちは『さすが東大生は違うなぁ』『東大生の言うことは深い』とやたら学歴をイジってきますね。
有名メーカーでも、東大出身というのはイジるほど珍しいのでしょうか。
「会社がここ数年で業績を上げた会社なので、昔からいる社員は学歴というよりも腕一本で叩き上げてきた人が多いんです。東大くんとか、変なあだ名で呼んでくるおじさんに関しては『今どき、そこまで学歴を意識するか?』って内心面倒くさいですね」
最強の学歴コンプおじさんあらわる
さらに西島さんは続けます。
「まさに今の部長がそんな感じです。某中堅私立大学を出て部長までのし上がってきた人だからなのか、学歴コンプがスゴいんです。飲み会のたびに『オレは〇〇大学出身だけどここまでやってきたんだぞ!』と絡んできます。
たしかに仕事はとてもできるし、頼れる部長なのですがことあるごとに学歴の話を持ち出してきて『学歴なんてどうでもいいんだよ!』と言うのが、学歴コンプ丸出し。同僚たちとは『別にだれも学歴なんか気にしてないのにね』と、裏で言っています」
そんな学歴コンプ部長は、会議のときも何かと「東大くんはどう思う?」と話を振ってきて、うっとうしかったとか。
「部長は慶應大学がなぜか大好きらしく、自分の側近や取り巻きを男女問わずすべて慶應卒でそろえていました。その様子を見て、おじさん世代の学歴コンプレックスの闇の深さを感じましたね…」