おばあちゃんと話して実感した「いろんな人と話すことの価値」
こんにちは、Shinです。元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。
今日のテーマは「おばあちゃんと30分話してみて、改めて実感した“いろんな人と話すことの価値”」です。
先日、高齢者向けのカフェ事業についてつらつらと考えていたのですが「そうだ、せっかくならば実際にターゲットとなりうる自分のおばあちゃんに聞いてみよう!」と思い、LINEで電話をかけてみました(ぼくの祖母は、パソコンもスマホもタブレットも自由自在に使える、なかなかのコンピューターおばあちゃんなのです)。
30分、カフェに限らずいろいろとおしゃべりしたのですが、非常に楽しく、そして学びが深い時間でした。
おばあちゃんとの30分の会話
たとえば「高齢者をもっとカフェに呼びたいなあ」と思ったとき、どんなことがアタマに浮かぶでしょうか。一番ありえそうなのは、「シルバーパスを発行して、65歳以上は割引きにする」とか「好みに合わせて和菓子を取り揃えてみる」みたいなものかなーと思います。
ただ、これだと「なんとなく意味がありそうなもの」を並べただけで、実際に高齢者の方々のニーズに沿っているかはわかりません。
ぼくはまず、祖母に「普段、カフェに行く?」と聞いてみました。彼女は、
「カフェは行かないねえ。学生時代の友達と美味しいコーヒーや甘いものを食べに行くことはあるけど、高島屋とかそういうデパートに入ってるフルーツパーラーに行くかな。昔から行っていたところで、懐かしさも手伝って話が弾むのよね。この前、チェーンのカフェにいったんだけど、“なんでこんなおばあちゃんが来るんだ?”みたいな感じの接客をされて、もういきたくないなーと思っちゃったわよ」
とのこと。
会話の中で覆されていく“先入観”
また「和菓子とお茶がカフェにあったら行ってみたい? そもそも、高齢者って味が薄めの和食をメインで食べるって認識であってる?」とも聞いてみました。そうしたところ、
「和菓子はもちろん好きだけど、ケーキとかコーヒーとかも、もちろん好きよ。あと、和食ばっかり食べるなんてこともないかな。近くに住んでいる孫(ぼくの姪っ子にあたります)とごはんを食べに行くことが結構あるんだけど、洋風レストランに行くことが多いわよ。そのときによく“おばあちゃん、お肉たくさん食べるんだねえ!”とびっくりされることもあるわ」
と言っていました。