「就活苦で親友が自殺した話」代理店マンが衝撃のブログを書いた理由
新型コロナウイルスの影響で、大規模な会社説明会や採用の延期が相次いでいる2020年の就活戦線。これまでの常識が通用しない現状に不安を覚えたり、自己嫌悪感にさいなまれたりする就活生も多いだろう。
そんななか、ツイッター1.8万フォロワーを誇り、悩める就活生からの熱い支持を集めているアカウントが「yuuu(@ad_career28)」さんだ。
彼は私立文系大学を卒業後、第一志望だった広告代理店に入社している。一見、順風満帆な社会人生活を送っているようだが、はてなブログに「就活苦で親友が自殺した話」というセンセーショナルな記事を投稿している。そこに綴られているのは「就活が死ぬほど嫌いだ」という内容だった。
彼は、いったいどのような葛藤を抱えながら就活をしていたのであろうか。就活で苦しむ学生たちへのメッセージを本人に聞いた。
留学経験なし、コネ無し、非体育会系
――ご自身の就活体験についてお教えください。
yuuu:留学経験なし、コネ無し、非体育会系というスペックでしたが、最終的には十数社の企業様から内定を頂戴しました。今でこそツイッターで就活生の相談に答えていますが、学生時代はドトールのバイトで「全然仕事ができない」と言われるほどで。インターン選考にも、ことごとく落ちていました。
転機になったのが、大好きな親友N君の死です。彼は頭脳明晰で3か国語を話せるだけでなく、大学生活に馴染めていなかった私にも分け隔てなく接してくれました。
その彼が、就活の失敗を理由に自殺をしました。私は彼が自殺した現場の第一発見者であったのですが、暫くは信じられませんでした。信じたくもありませんでした。
遺書は残っていませんでしたが、彼が自殺する直前まで話をしていたのは私であり、彼が就活で悩んでいることはずっと前から知っていました。その経験を機に私は徹底的に考えを変え、彼の無念を晴らすために就活に打ち込むと決めました。
「就活で友人が自殺した話」を書いた理由
――「就活で友人が自殺した話」について、執筆の動機や反響をお教えください。
yuuu:執筆すべきか非常に悩みました。なにぶんセンセーショナルな話題ですし、個人の特定に繋がる可能性もあるからです。
そこで、いくつか個人情報が特定されないように脚色を入れる形で執筆しようと考えました。彼の話を世の中に届けることで、就活で自殺したいと思い悩んでいる人を一人でもなくしたかったからです。