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仕事で「やりたいこと」なんて無くてもいい。それより必要なのは…

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連載・現役コンサルタントのシンプル仕事術

 こんにちは、戦略コンサルタントのShinです。今日のテーマは「やりたいことを見つけるよりも大事な“ある行動”」です。

ビジネス

※画像はイメージです(以下、同じ)

 TEDでエモーショナルに「自分の成し遂げたいこと」について語る若者を見たり、自分とそう変わらない年齢なのにイノベーティブなビジネスを立ち上げて世界中から喝采を受けている経営者の本を読んだりすると「自分は何をしているんだろう」「やりたいこと、見つけたいな……」と思うこと、ありませんか?

 ちなみに、ぼくはあります。日々の仕事は楽しいですし、こうやって仕事に関する記事や本を書いたりすることは好きなのですが、「一生かけて追い求めてやる!!」みたいな熱量かといわれると、そうではない気がするんですよね。

自分の根源的欲求を見つめてみよう

 尊敬する上司と話しているときに、ふとこの悩みを相談してみました。そのときの会話を紹介します。

Shin:ぼく、やりたいことを、人生をかけて追い求めたいことがないんです。

上司:ぼくもないよ。なくてもいいんじゃない? やりたいことがある、それを一生かけて突き詰めていく、というのは少数派だ。そして、そういう少数派にならなければ幸せになれないのか? というと、答えはNoだと思っている。

Shin:でも、やりたいことがあったほうが、一心不乱に前に進めるのではないですか?

上司:それはそうかもしれない。でも、ないものをいくら探してもしょうがないよね。ぼくは、それよりも大事なことがあると考えている。それは、自分の根源的な欲求をしっかりと見つめることだ。

「モテたい」「お金が欲しい」でもいい

お金 まやかし

Shin:根源的な欲求、ですか。

上司:うん。それがたとえ「異性にモテたい」でも「たくさんの金を稼ぎたい」でも、それが自分の根源的な欲求だったら問題ないと思う。それを突き詰めていくことが、本当に幸せなのであれば、突き詰めればいい。シンプルな話だ。

Shin:なるほど。

上司:逆に、自身の根源的な欲求を理解しないまま、しゃにむに頑張っていると、だいたい30代後半から40代前半ぐらいで息切れすることになる。「自分は何のために頑張ってきたんだろう」というむなしい思いにとらわれることになるんだ。まず、自分は何に幸せやモチベーションを感じるのか?という根源を見つめること。これがもっとも大事だと思っている。

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