高級な革靴と安い革靴の違いって?「3つの製法」で自分に合った靴を見分ける
ショップに並んだビジネスシューズの価格帯は幅広く、2000円台から30万円台まで多岐にわたります。読者の皆さまにお聞きしたいのが、購入される際に「ソール(靴底)の確認」という視点をお持ちであるかということ。
「ブランドが異なる」「1万円以下のビジネスシューズの大半は合成皮革だ」ということも想像に難くありません。とはいえ、ブランド・素材の違いだけでは、この価格差を説明できないのではないでしょうか。
のべ4600人を超えるビジネスマンの買い物に同行する服のコンサルタント『真似するだけで印象が劇的によくなる 38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者が、「高級な革靴と安い革靴の違い」をお伝えします(以下、森井氏寄稿)。
製法によってソール交換の回数が違う
ビジネスシューズには「グッドイヤー・ウェルト」「マッケイ」「セメント」という3つの製法があります。これにより何が異なるかと言うと「ソール交換の回数」が変わってくるのです。
のべ4600人を超えるビジネスマンの買い物に同行して私が気づいたのは「靴の価値観」は、各人によって大きく異なること。安い靴を選ぶ人はソールを交換するという発想がそもそもないのかもしれません。
半年程度で履き潰し、次々に買い替えることをコスパが良いと感じる人もいれば、高い革靴を何年も履くことをコスパが良いと感じる人もいます。
どちらの選択もOKですが、大切なのは革靴の「特性」を理解した上で靴を選ぶこと。なぜなら、高い靴であっても、本当に長く使えるとは言い切れないからです。
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