iPad用「無料手書きアプリ」本当に使えるor 残念なのは?5つを比較
iPadで使えるApple Pencil対応の手書きノートアプリには、無料のものも多数提供されている。このなかで本当に使えるアプリはどれだろうか?また、避けたほうがよいアプリとは?
iPad向けの無料手書きノートアプリから、一見よさそうにみえて実はNGなものと、無料だからと侮れないワザありアプリを紹介する。
[ざんねん]画面はシンプルだが広告が…
まずは、実際に使ってみて少々残念だと感じたアプリを紹介しよう。「メモ帳+」は、手書きおよびテキスト入力、画像の挿入などに対応したアプリ。
ペン1種類と蛍光マーカーが利用でき、ペンの色は6色、太さは5段階から選択可能。また、図形や直線を簡単に書けるモードも用意されている。
背景は通常の背景や方眼に加え、「リーガルペーパー」も用意されている点がユニークだ。
画面構成がシンプルで見やすいので、多くの機能は必要ないので簡単に使いたいという人にはよさそうに思えたが、画面上部の広告が大きいことに加え、ポップアップ広告がたびたび表示される点が使っていて気になった。
有料版を購入することで広告を解除できるが、こちらは2440円と有料ノートアプリのなかでも高価な部類なので選びづらい。広告が少し控えめになるか、手ごろな価格で広告解除ができれば利用価値が高そうなので残念だ。
[おすすめ1]ページの端を気にせず書ける
速記メモ用として使いたい人におすすめしたいのが、「スケッチパッド3」だ。ページの区切がなく、スクロールすることで無限に書き続けられる。ペンは1種類のみで蛍光ペンなどはないが、太さは4種類から選択でき、好みの色を作成することも可能だ。
便利なのが、アプリを開いたときに新規ページを開く設定ができることだ。急ぎでメモを取りたいときでも、アプリを立ち上げてすぐに記入できる。
また、手書きメモ内にテキストや写真を挿入することも可能。音声メモの記録も可能だが、こちらはノート内への挿入はできず、単独のファイルとして保存される。そのため、打ち合わせのノートを取りながら音声を録音するといった使い方はできないのは少々残念。
広告はメモ画面の上端に横長で表示されるが、サイズが小さいのでさほど気にならない。
[おすすめ2]PDF注釈にも対応した有料版に近い使用感
有料ノートアプリに近い機能を求めるなら、「Metamoji Note Lite」がおすすめだ。PDFファイルの取り込みにも対応しているので、メールなどで受け取ったPDFを手書きで校正したい場合に活躍する。
ペンは太さや不透明度の微調整が可能で、よく使うペンの種類や色、太さの組みあわせを保存しておくこともできる。また、破線を引けるペンが用意されている点もユニークだ。
写真の取り込みにも対応し、ノート内に取り込んだ写真はペンで囲って自由な形に切り抜くことが可能。また、Webページのスクリーンショットを取り込める機能も用意されている。
ただし、ページをめくるときは画面下部の小さなボタンをタップする必要があり、やや操作しづらいのが難点だ。
作成したノートはPDFや画像として他のアプリに書き出すことが可能。また、無料の専用クラウドサービスを使って複数端末でノートの内容を同期することもできる。