過剰な「ダメ出し上司」にうんざり。若手代理店マンの怨嗟の声
サラリーマンなら、日々の業務としてよくある報告書の提出。部署によっては、見積書、会議や営業などで使う資料などの作成を行うこともあります。
こうした書類や資料の多くは上司に提出し、確認してもらうと思いますが、中には過剰なまでに修正、再提出を求める上司もいるようです。
一発OKを絶対に出さない
「前の職場の課長がまさにそんなタイプでした。自分の中でマイルールでも存在するのか、『一発OK』はもらえず、必ず突き返される。それでも1回で修正が済めばラッキーで、何度も書き直しさせられるのは当たり前。最終的にその会社を辞めたのも、この上司の下で働くのがストレスだったからです」
退職した理由についてそう話すのは、生活用品メーカーに勤める今堀宣夫さん(仮名・31歳)。以前勤めていたのは、社員30名ほどの広告代理店。27歳のとき、中途採用で入社しましたが、上司のチェックがあまりに細かく、1週間で嫌になったといいます。
「小さな代理店でしたから契約を取ってきたクライアントの広告のコピーや文章も自分で考えていました。それを上司である課長がチェックするのですが、最初に担当した求人フリーペーパーに載せる飲食店の小さな求人広告に対して『コピーに何のひねりもない』って言われたんです。
オーナーさんの要望もあって『新しいお店で一緒に働きませんか?』というシンプルなものにしたのですが、ばっさり斬られました。その後、3回にわたって再度提出しましたが全部ダメ。それなのに最終的にOKが出たのは、最初のコピーとほぼ同じ文面のもの。課長の中での基準がわからず、不信感を抱くことになりました」
上司は特定の部下にではなく、部署の全員に対して同じことを行っていました。そのため、今堀さんは自分に対するパワハラではないのは理解していましたが、なかなかOKが出ないのでひとつの仕事を処理するのにも時間がかかり、効率が非常に悪いと感じていたそうです。