優秀な女性上司に流れた噂「取引先と不倫してる」その真相は…
構造的にブラック体質な企業がある一方で、1人の発言力のある人物によって普通の企業の歯車が狂ってしまうこともあるようです。
都内でSEをしている松浦恵理奈さん(仮名・29歳)は、以前勤めていたIT企業で身をもってそんな体験したそうです。
優秀な女性上司が入社してきた
「その会社の代表はエンジニア上がりで口下手。側から見ても営業が得意なタイプではありませんでした。今思えば、そのことがおかしくなる要因のひとつだったのかもしれません」
社長が自分とウマが合いそうな人材ばかりを採用した結果だったのか、弁が立つ人材はごくごく少数。そんな体制を変えようとしたのか、とある人物が入社することになります。
「高梨さん(仮名)という40代の女性でした。営業力があると評判の人物で、部長ポジションで入社したんです。業界内では数少ない女性のマネージャーだったので、最初は素直に嬉しかったんですが……」
高梨部長は前評判通り営業力がある人物で、入社早々から次々と大きな案件を決めてきました。
およそ90%がなぜか同じ受注先
「彼女が取ってくる案件の90%ぐらいを占めていたのが、某大手電機メーカーからの受注。不思議なことに特定の部署に集中していました」
期待に応えきちんと結果を出す高梨部長の評価はすこぶる高く、社内での発言力も少しずつ増していきます。
「高梨部長の発案で女性だけの部署を作ることになったんです。それまでは比較的保守的な会社だったので、かなり大胆な試みでしたね」
松浦さんも女性だけの部署に異動。そしてしばらくした時期に、ある噂を耳にするようになりました。