IT企業への転職で“キラキラ女子沼”へ。ブランドバッグでリボ払い地獄に…
かつては公務員や金融業界というようなお堅い職業や、テレビ局や出版社というような華やかなマスコミ業界などが大学生の就職先として人気でしたが、近年台頭してきたのがIT企業。
「雑誌やネットなどでよく目にしていたイケイケなIT企業に転職ができて、いま思えば周りにかなり影響されていましたね……」と語るのは、オンライン事業を手掛けるIT企業で働いている朋美さん(仮名・28歳)です。
念願の人気IT企業に就職
都内にある大学を卒業後、社員数14人程度のPR企業に就職。大手ECサイトの集客イベント運営や、企業の新商品のプロモーションなど幅広く手掛け、広告関連のノウハウを学んできます。そして念願叶って、26歳のときに人気IT企業へ転職をしました。
岡山から大学進学で上京をした朋美さんですが、流行には疎かったと言います。
「大学は、私のようにスニーカーにリュックという超カジュアル派と、フリルがついたカットソーにフレアスカートを合わせるようなフェミニンなファッション派に二分化していましたね。完全に住み分けされていたので、当時はまったく気にならなかったんです」
配属先はキラキラ女子の巣窟
IT企業では、自社のウェブメディアの編集職に配属。仕事には自信がありましたが、社内にいる女性社員の雰囲気に圧倒されてしまったそう。
「夏はノースリーブを着て出社してきたり、髪の毛も常に美容院帰りのようにツヤがあって、さりげなくヘアクリップでまとめていたり……。エレベーターでも階数を押す指がきれいにネイルされていたりと垢抜け方が前の職場とはまったく違ったんです」
やや興奮気味に語る朋美さん。女子社員の外見だけではなく、しぐさにも“違い”を感じます。
「昼休みにトイレに行くと、歯を磨いている間も、ずっと水が出しっぱなしだったり……。そんな無駄遣いをしたら、うちは親から叱られたのですが、なんだかみんな優雅なんですよ。電動歯ブラシで磨いたあとは、洗面台の周りをペーパータオルで拭くんです。正直、会社の洗面台をペーパータオルで拭いたことがなかったので、その行動が“キラキラ女子”っぽくも見えちゃったんですよね」