インターン生の“逆アルハラ”がツラい。学生ノリ飲み会に若手社員が撃沈
多くのインターン生を確保するため、各企業が躍起になっている昨今の就活。そのしわ寄せは、一般社員にも及んでいるといいます。
とりわけ、社会人経験のない学生たちに、何かを教えるというのは大変。今回はインターンの繁忙に加えて、「モンスターインターン生にあたってしまった」という社会人の嘆きを聞いてみました。
通常業務に加え、インターンの管理も
芦田太郎さん(仮名・27歳)は新卒から入社5年目のIT企業マンです。芦田さんの会社は社員数が多く、夏になると一気にインターン生がチームに何人か配置されるのだそう。
「お盆休みもあるので、そこそこ忙しい時期なのですが、それに加えて、インターン生のマネジメント業務まで発生します。うちでは自分たちが実際に行っている業務の一部を学生に任せるのですが、時間がかかって仕方ありません。おまけに、その時間を確保するためには自分の業務時間も長くせざるを得ないです」
さらに、学生のインターン業務が長引いたら、彼らの面倒を見るため、芦田さんたちも残業をするのだとか。
「うちの会社のお盆前は、いつもみんな死ぬ気で働いています……が、そんなブラックっぽい素振りを学生たちに見せるのは絶対にNG。必然的に気を抜ける瞬間はなく、毎夏、消耗しながらインターン生たちを教育しています」
インターンの教育というのはそんなに簡単なことではありません。マネジメント力はつくかもしれませんが、できれば繁忙期を避けてくれたら……という芦田さんの切な願いも分かります。
「サークルノリ」に逆アルハラを感じた
3週間のインターンが終了後。芦田さんの会社では、お疲れ様会ということで学生たちと一緒に飲み会を開くそうです。
「たまたまその年に担当したインターンの中に、母校の学生がいました。僕は学生時代こそ、サークルでかなり派手に楽しく飲酒していましたが、歳を取るごとに無茶しなくなってきた。しかし今年のインターン生はすこぶる元気で、飲み会も盛り上がっていました」
しかし、宴もたけなわになる前に、母校のインターン生が泥酔。なぜかずっと、ウザ絡みされていたとか。
「同じ大学ということで、妙に距離が近く『〇〇サー出身で飲めないとかバップ(「bad play」の略)っしょ!』とひたすらに煽られまくって、断れずにその日はけっこう飲んでしまっていました。
学生が多かったので、コールやゲームも久しぶりにやりましたが、昔のようにそれを楽しめない自分がいて……ゲームの強制と、敗者に強要されるお酒。これはアルハラなのではなんて考えながら、その日は結局潰れる一歩手前でした」