「お笑い第七世代」に望む未来、注目のお笑いトリオが語る
「お笑い第7世代」と呼ばれる芸人のなかでも、もっとも若くして頭角を現したお笑いトリオ・四千頭身の後藤拓実さん(22)、都築拓紀さん(22)、石橋遼大さん(22)。3人の漫才スタイルはメディアから「脱力系」と称され、平成生まれを思わせる“ユルさ”と“表現力”に溢れている。
著名人のファンも多い彼らだが、当人はどんな思いで活動しているのだろうか? 前編では、学生時代のエピソードやテレビの裏話などについて話を聞いた。
後編では、賞レースへの思いや芸人同士の交友関係、今後のヴィジョンなどについて深掘りしていく――。
ABCお笑いグランプリの優勝は「僕らしかない」
――四千頭身の漫才スタイルは「脱力系」と言われています。後藤さんがネタを書いていますが、影響された芸人はいますか?
後藤拓実(以下、後藤):とくに参考にした芸人さんはいないですね、トリオで漫才やってるのも見たことなかったですし。コンビのときは学天即さんとかいましたけど、バシくん(石橋)のツッコミが下手でできなかったんです(苦笑)。
――今年、ABCお笑いグランプリで決勝進出。今のところ大きな賞レースでの優勝はまだありませんが、自信のほどは?
後藤:(不敵な笑みを浮かべて)僕らしかないでしょうね、普通に考えて余裕だと思います。ライバル視してるのは宮下草薙さんくらいです。ただ、関西の大会なので優勝は無理かな……。
都築拓紀(以下、都築):でも毎年、東京でも活躍されている芸人さんが審査員に選ばれていますよね。だから、僕はそこまでやりにくいとは思ってないです。せっかくだし、優勝したいです!
石橋遼大(以下、石橋):今回は珍しくかなり揉んだネタです。イチかバチかってネタをいろいろ試してつくり上げたので、そういう意味でも結果が楽しみです。
ワタナベエンタのライブは「オシャレ」
――ちなみに「K-PRO」など、イベント制作会社主催のライブと事務所ライブに出演するのとでは、なにか違いはありますか?
後藤:弊社(ワタナベエンターテイメント)のほうが“オシャレ”ですね、なにせライブ会場が表参道とか銀座ですから(笑)。でも、他事務所の方と触れ合えるのは、K-PROさんのおかげです。事務所ライブは先輩が多いイメージです。
都築:K-PROさんのライブで飲み仲間もめちゃめちゃ増えたましたね。同世代に近い芸人さんと一緒になることも多いので、話が盛り上がりやすいんですよ。
石橋:僕ら22歳なのでだいたい年上になるんですけど、同じ20代の芸人さんが面白いことしてるのは励みになりますね。