新入社員が1年で広告代理店を辞めた理由「地味すぎる毎日に嫌気が差した」
志望の業界や企業の研究、リサーチをどの程度していますか? この記事を今読んでいる人のなかには、就職活動中の人も多いと思います。
せっかくの面談でも、企業に気を遣いすぎるあまり、「本当は気になることが全然聞けなかった」なんて人も多いのではないでしょうか。今回はそんな「企業リサーチ不足」で、入社後の仕事内容に大きなギャップを感じてしまった、日東駒専クラスの中堅大学出身、田中翔太さん(仮名・24歳)の体験談です。
華やかな仕事に…ダメ元で広告代理店志望
編集や広告といったエンタメやカルチャーの仕事にあこがれ、広告代理店などを中心に就活していた田中さん。
「大手企業は、ほとんど足切りに遭っていました。それでも代理店の仕事にあこがれて、中小の代理店や制作会社まで視野を広げて就活していました。そんな時に、ある広告代理店の最終面接まで進みます。企業説明会の際にも、面白い地方創生イベントやアーティストイベントを行っており、気になっていました」
就活では大手企業から、徐々に中小企業に移っていくという人も多いように感じます。田中さんのように「どうしてもこの業界!」というこだわりがある人ほど、このように業界縛りで就活を進めますよね。
入社後に感じていたギャップ…残業の日々
そうして入社できた中小広告代理店を、たった1年で辞職してしまいます。原因は「入社後の仕事内容のギャップ」でした。
「僕が広告代理店を志望していたのは、毎日の仕事が憂鬱にならないため、『好きなことを仕事にしたい』と思ったからでした。本当はクリエイターにも憧れたけれど、経営学部出身だったので、狭き門である企画職よりも、まずはその業界で知識をつけることが大事だと思い、営業職を志望しました。
内定先も“地方創生”をテーマに、イベントや広告施策を行っている会社でしたが、入社後に用意されていたのは“地方のスーパーのチラシづくり”でした」
チラシも広告のひとつだし、新人の修行になるはず。もしステップアップできる未来があれば、田中さんも頑張れたのでしょうが…現実はそうではありませんでした。