なぜ僕よりロクでもないアイツのほうがモテるのか?恋愛のプロの答えは
立命館大学中退を経てホスト業界入りを果たし、初月から5年連続No.1をキープするなど、かつて伝説のホストとして名を馳せた井上敬一氏(43歳)。
ドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)では、ホストクラブ経営者として奔走する姿が第8弾まで放送された井上さん。現在は実業家として個人のブランディングやアパレルのプロデュース、コミュニケーションにまつわる講演活動を行っています。
ホストといえば、女性との色恋に事欠かない、華やかな夜の世界を連想しがちです。しかし、井上氏は「フラれてなんぼの仕事」と語ります。
百戦錬磨の経験で培われたその井上式恋愛メソッドで、20代男子の恋愛相談に答えてもらいました。
Q.どうしてロクでもない男ばかりがモテるの?
■25歳・男性・大学院生■
「よく一緒に遊ぶ女友達がいます。その子にいつの間にか彼氏ができたのですが、その彼氏というのが、男の僕から見てもどうしようもないクソ野郎です。束縛と暴力は日常茶飯事で、そのくせ、浮気性です。なぜ自分がそこまで知っているかというと、そいつは自分の弟だからです。
弟は僕よりも背が高くて顔もいい、いつも取り巻きがいるような、みんなの人気者。一方で自分は背は低いわ、顔も人並み。自分で言うのもおこがましいですが、真面目で誠実なのが唯一の取り柄です。
ナンパでクソ野郎に捕まっちゃう女性の心理って何なのでしょうか。クソ野郎が愛される世界にバカ野郎と叫びたい!」
A.遊び人がモテるのは、ギャップがあるから
井上敬一(以下、井上):遊び人がモテるというよりは「振り子の法則」なんですよね。人の魅力というのは振り幅だということを覚えて欲しいです。で、幅がある人というのは、世間でいうところの“ギャップ萌え”ということになります。
普段はクールなのに情熱的、すごいユーモラスなのに真面目だったり、チャラチャラしてると思ったら実は誠実だったとか。この振り幅に人は魅力を感じるんですよ。で、この幅があればあるほど「あの人ギャップがあって素敵だね」ってなる。僕は「天然振り子」と呼んでいますが、遊び人というのは、この「快と不快の振り幅」を意識しないで使っています。
ホストクラブでいうと、単に接客が良いだけでは、お客さんの指名は取れません。そこで快と不快の「振り子の法則」を応用します。その“快”というのが、席に着いてからの接客の喜びや安心感。