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マッチングアプリのトホホな体験。退会直前に交際中の恋人を見つけてしまい…

暮らし

本命ができた時に、アプリを止めること

 先に待っていたアズサさんがサングラスと取ると、彼氏は「あっ!」と声を挙げて驚いたそうです。

「彼氏もアズサさんという恋人ができので、ペアーズを止めようと思っていたそうです。ところが退会手続きをする直前に、最後に1回だけとマッチングした。それが、恋人だったんですよね。その現場は修羅場へと発展し、当然ながら2人はすぐに破局してしまいました」

 矢加部さんは「もちろんマッチングアプリを使うこと自体は悪いことではありません。しかし本命ができた時に、アプリを止めることが大事です」と言います。

続いて、矢加部さんが教えてくれたのは、マッチングアプリで20代後半のシングルマザーのヒトエさんと出会った、30代男性トキアキさん(ともに仮名)の話です。

「お互いに美男美女で、チャット上の印象も良かった2人。最初はカフェでお茶でもしたそうですが、なんとそのまま意気投合し、ホテルに直行してしまいます」

驚愕の“時短デート”。その中身とは?

デート

 そのまましばらくデートを重ねていた2人ですが、やがて「“時短デート”になってしまった」と矢加部さんは語ります。

「ヒトエさんは離婚後、シングルマザー支援団体で職探しをしていました。その努力が実って、ようやく在宅でできる高時給の仕事を見つけます。しかし、その頃から、彼女はトキアキさんが待っているカフェに着くと、何も注文せずそのままホテルに誘うようになったのです」

 真剣に恋愛相手を探し、カフェでの何気ない会話も楽しみにしていたトキアキさんは、そんな関係に徐々に嫌気が差してきます。

 最初のうちは何も言わずについて行ったホテルも、そのうちトキアキさんが誘いを断るようになり、やがてヒトエさんからの連絡もスルーするようになっていったそうです。結果、2人の関係は自然消滅。

 見知らぬ人をつなぐマッチングアプリ。確かに便利ですが、ちょっとしたすれ違いや、生活環境の変化が思わぬ悲劇を生んでしまうようです。みなさんも使い方には十分気をつけてくださいね。

<TEXT/夏目かをる>

コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。『週刊朝日』『日刊ゲンダイ』「DANRO」「現代ビジネス」などで執筆。
Twitter:@7moonr

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