「ごめん!あとで返すから」遊ぶたび借金を重ねる友人に限界!本性を暴いた方法とは
ずっと仲良くしたいと思っていた友人の言動に、ふと違和感を抱いた経験はありませんか。今回話を聞かせてくれた大沢沙紀さん(仮名・25歳)も、友人の言動と、その対処方法について悩まされたひとりです。
目次
一緒にいると楽しい友人Y子さん
沙紀さんには、明るくて話し上手、一緒にいると楽しいY子さん(25歳)という友人がいました。ずっと仲良くしたいと考えていた沙紀さんは、Y子さんとともに休みの日や仕事終わりにランチやディナーに出かけることも多かったようです。
「Y子とは高校の同級生で、いつも仲良くしていた6人のうちの1人。高校の頃はグループの中にそれぞれ特に仲の良い子がいたので、社会人になってからY子との仲が急激に縮まった感じです」
お金を立て替えを頼まれるように
最初のうちはよかったのですが、いつの頃からかその関係が変化します。2人で遊びや食事に出かけると、Y子さんに「ごめん、財布忘れた!ごめん!あとで返すから立て替えてくれない?」とお願いされるようになったのです。
「最初にそう頼まれたのは、ずいぶん前。お金を立て替えたあとY子の仕事が忙しくなったとかで、次に遊ぶまでに期間が空いてしまいました。久しぶりに会ったのに『お金を返して』と言うのも気が引けて、そのままに。これがいけなかったのかもしれません」
それから何度目かに遊んだときのこと。テーブルで食事を終えたあと、お互いがカバンから財布を取り出してレジへ向かうというシーンで、また「ごめん、財布忘れた!あとで返すから貸して!お願い!」とお願いされたのです。
「正直、『え…、また…?』とは思いました。でも、カバンの中もゴソゴソ探していて本人も焦っている様子だったので、『全然大丈夫だよ。貸すよ』と言ってしまったのです。それに、『ありがとう!今度遊んだときに絶対返すね!』と約束してくれました」
約束をすっかり忘れている様子のY子
でも、1か月後ぐらいに遊んだY子は、そんな約束はすっかり忘れている様子。カラオケを熱唱し、いよいよお会計という状態になったとき、カバンの中をゴソゴソしながら、「ヤバイ…」とY子がつぶやきます。
「まさかとは思いましたが、その通り。また、財布を忘れたと言うのです。『いい加減にしてほしい』そう言おうと思ったとき、『今日こそは沙紀にも返そうと思って、余分に入れてきたのに…』と、再びつぶやきました」
これまで2回立て替えたときは、どちらも1,000円ちょっと。今回のカラオケも、ドリンクバー付きのお菓子持ち込みだったため、1,000円ちょっと。「Y子にも返す気があったようだし、こんな些細なことで関係を壊したくない」と沙紀さんは思ったのです。
2人の関係を壊したくないという気持ちから強く出られない
「でも、それから以降は食事や遊びに行くたび、同じ手口でお金を立て替えるようねだってくるようになりました。支払い額は高額ではなく、せいぜい1,000円前後。もしくはそれ以下のジュース代です」
Y子と一緒にいると楽しかったため、2人の関係を壊したくないという気持ちから「そろそろお金、返してくれない?」と軽く言うのが精一杯。あまり強く返済を請求できないまま、お金を貸し続けて半年ほどが経ってしまいます。
借りられるのが当たり前のような関係に
「いつの頃からかY子の態度が、借りるのが当たり前みたいな感じになってきて、総額も2万円以上になり、このままではよくないと感じました。そこで、遊ぶ約束をした前日に『明日はお金、返してね』とLINEで請求してみることにしたのです」
でも、「ごめん!いま、お給料日前だから、お給料が入ったらまとめて返すね」と、のらりくらり。それなのに、ランチは誘ってくる。そこで沙紀さんは、ついに覚悟を決め、ランチの誘いを受けました。
まさかの展開にY子がとった行動
「ランチの会計時、いつものように『ごめん!あとで返すから』と言うY子に、『ごめん。今日、自分の分を払うだけしか持ってないわ』と心を鬼にして冷たく返答。それはY子にとって、まさかの展開だったのでしょう。驚いた顔で私をガン見していました。」
沙紀さんとY子さんのやり取りに、「あのぉ…お支払いは…」と店員が迫ります。するとY子は素に戻り、「いくらですか?」と財布を取り出したのです。しかも財布の中には、万札が複数枚入っているのが見えました。
「そう、Y子は支払えるお金を持っていたにもかかわらず、ずっと私に支払いを肩代わりさせていたのです。店から出てもY子は、『そういえば今日、これまで立て替えてもらっていたお金をA子に返そうと思っていたのを忘れてた。ごめんね~』と、ヘラヘラ…」
これまでに立て替えていたお金はその場で全額返してもらい、「もう、Y子と遊ぶのは無理」と、絶縁したそうです。“親しき中にも礼儀あり”ということわざも昔からあるように、親しい仲を保つためにも礼儀を忘れないようにしたいものですね。
<取材・文/夏川夏実>
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