周りが昇進しているのに自分だけ取り残されたときの話。
そんな状況なのになぜ辞めなかったのか?
この話をすると、「なんで辞めなかったの?辞めようと思わなかったの?」と聞かれることもあります。
「辞めようと思わなかったの?」
→毎日辞めようと思ってました。当たり前ですけど。「本当の自分はこんなもんじゃない!もっと認めてくれるところがあるはずだ!」と思ってましたし、転職エージェントからのお声がけもありました。実際に他のコンサルティングファームの面接を受けたこともありましたが、論理的思考力もプレゼン力も仕事の実績もないぼくが内定を貰えるほど甘くはありません。書類は通るものの、一次面接でサッとお祈りされてました。
「なんで辞めなかったの?」
→コンサルタントになる、というのがぼくの夢でした。毎日本当に辛かったけど、せっかくかなったその夢を自分から捨てるのはイヤだったのです。また、やりたいこともキャリアプランも特になかったぼくが、ここで辞めたら何かとても悪いスパイラルに入るのではないか、というイヤな予感があったのです。
コンサルタントは、お客さまにフルコミットし、業績改善をすることが使命です。それなのに、日々自分のダメさを突き付けられ、ぼくは自分のことしか考えられなくなってしまっていました。アナ4という評価は不当だったとは思いません。とても正当な評価でした。
なぜか「あなたならできます」
「そんなぼくでも、今は楽しく仕事ができているから諦めないで!」というメッセージを伝えたいわけではありません。確かにぼくはいろんな機会を頂くことができましたが、それはあくまでラッキーだっただけです。
突如シンガポールでのプロジェクトに入ることになり、アクセンチュアの中で最高評価を得続けていた方に出会い、その人になぜか「あなたならできます」と信頼いただき、「仕事」に真正面から向き合い、逃げずにやり切ることができました。その結果、ぼくはアナリストからコンサルタントに昇進することができたのです。
その出会いが、そのプロジェクトがなければ、今どうなっていたかわかりません。そして、そういうラッキーをいまかいまかと待ちながら、それが来ない人もいると思います。