「父親が借金で蒸発」バブル全盛期の狂乱を描く漫画。作者が歩んだ“驚きの半生”<漫画>
蒸発してからの消息は「まったく無い」
──その頃から、お父様は他の人と違う感覚をお持ちだったのですね(笑)。では、東京の三鷹で学生時代を過ごされて?
近藤:三鷹で小学生を過ごして、国分寺と立川で青春時代を過ごした感じです。あんまり、騒がしいところが好きじゃないので、どんどん西へ西へと向かっていきました。
──ちなみに、お父様が家出されてからの消息は?
近藤:まったく無かったです。蒸発ですから。どこ行っちゃったんだろうって。
定職に付かず、漫画の道へ
──学校を卒業されてからは?
近藤:卒業後は、渋谷にあったデザイン会社に就職したんですよ。グラフィックデザインを中心にやる小さな会社に。だけど、人間関係があまり上手くいかなくて2~3か月で辞めて。その後は、エアコンの販売をやったり、バイク便をやったり、職を転々としながら過ごしてましたよ。
──ちなみに、漫画などの創作活動は?
近藤:強いていうと、友達とバンドを組んでたんですよ。B’zっぽい、キーボードが入ったロックのような。それを継続しながら、片方でいろいろと仕事をする感じでしたね。漫画の道に入ったのは、よくある求人雑誌に漫画のアシスタント募集っていうのがあって、それに応募してからなんですよ。