「マクロ組めますよね?」何気ない後輩のLINEが想定外の結果を導いたワケ
仕事への苦手意識がなくなった
「月曜日の朝に何食わぬ顔で、抽出一覧を渡しました。もちろん、手作業で行ったことは隠したまま、です。後輩の手前、LINEでは何ともないフリをしましたが、きっとやつれた顔をしていたでしょうね」
それからというもの、浩史さんはマクロの使い方を必死に勉強したそうです。
「もちろん本も買い込みましたし、動画でも勉強しました。最近はチュートリアルが豊富にあって、初心者からでも勉強する環境は整っているんです。最初は見栄のために勉強していましたが、だんだんと勉強自体にハマってきたんです。マクロをマスターするだけでは飽き足らず、MOSの資格取得にもチャレンジしました」
知ったかぶりから人生が変わった
「そうすると、だんだんとPCそのものに興味が出てきたんです。これまで苦手意識でプログラミングや数字を避けていたのに、一度興味を持って取り組んでみたら、その面白さに虜になってしまいました」
どんどんとプログラミングにのめり込んでいった浩史さん。すると、それまでやっていた広告代理店での業務がつまらないものに思えてきたとか。そこで彼は、転職を決意します。マクロの件から1年後のことです。
「新卒で入社した広告代理店でしたが、思いきってエンジニアに転職しました。今では自分の興味のあるプログラミングに思う存分に触れることができて、毎日がとても充実しています」