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「鉄道好きのカリスマ」が開発し、JR東日本も導入した発明品とは?

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 普段通勤や通学で何気なく使っている、鉄道。そんな鉄道の裏舞台を支える人々がいます。

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※画像はイメージです

 10月7日放送の『情熱大陸』(MBS)では、鉄道シミュレーター開発者・向谷実さんのこだわりが詰まったシステムが紹介され、ネットでは「鉄道が好きすぎる!」と話題になりました。

こだわったのは“リアルさ”

 向谷さんは、一世を風靡したフュージョンバンド「カシオペア」の元キーボード奏者として知られていますが、1995年から鉄道シミュレーターの開発も行なっており、鉄道マニア界ではよく知られたカリスマ的存在です。

 彼が率いる「音楽館」が開発した鉄道シミュレーターは、鉄道博物館にも常設展示され、今でも大人気です。人気の秘密は、音や映像に徹底的にこだわったリアルさ。

 その再現度の高さが認められ、JR東日本の訓練用システムにも採用されています。訓練用システムでは、車掌室左右の車窓、運転士席、指令席にそれぞれモニターが設置され、相互に連動した実写映像が流れます。

 また、同システムには、地震、豪雨、接触事故などあらゆるアクシデントのシナリオが組み込まれています。このように、車掌、運転士、指令の三者が連動して、さまざまなトラブル対応の訓練ができるシステムは、世界初とのことです。

アピールしたいのは日本の鉄道の“安全水準の高さ”

 番組内では、ドイツ開催の世界最大の鉄道技術見本市「イノトランス」への参加の様子も紹介されました。「自社シミュレーターでのデモンストレーションを通して、日本の鉄道の安全確保への配慮を世界にアピールしたい」と、番組で語った向谷さん。

 会場でのデモンストレーションでは、駅員の停止合図で非常ブレーキを作動させたという設定で、指令、車掌、運転手が連携して事態の解決をするデモンストレーションが行われ、観客を魅了しました。

 デモ終了後は、海外の大企業の重役がシミュレーターに興味を示す様子が放送され、彼の作ったシミュレーターの海外進出もそう遠くはないかもしれません。

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