口下手で、引っ込み思案な彼氏が「破局寸前の彼女」に送った“本音”とは
彼女が家を出て行って「破局寸前」に
それを聞いたYさんは「いつもそう思ってたんだ、ごめんね」といって家を出ていってしまいました。
「情けないことに、僕は出ていく彼女に何も言えず、LINEをしても返信が来ない状況で途方に暮れていたんです」
そんな塚本さんのもとに届いたのは、やはりYさんからのLINEでした。そこには「別れよう。あなたは私じゃない相手のほうが幸せになれるよ」と書かれていたのです。絶対に別れたくない塚本さんは、勇気を出して本当の気持ちをLINEで伝えることにしたのです。
ついに伝えられた「本当の気持ち」
「これまで伝えられなかった感謝とか、どのくらい好きなのか、言葉で伝えるのが下手なことの謝罪とか、あとはこれから先も一緒にいたいことをそのまま書いて送りました。そうしたら彼女は帰ってきてくれて、照れくさそうに『言えるじゃん』って笑ってくれたんです」
それからというもの、塚本さんはできる限り自分の思いを言葉にする努力をしたそうです。Yさんは努力する塚本さんをゆっくりと待ってくれ、以前よりもお互いを尊重できるカップルになっていきました。そして今では夫婦となった2人。
「プロポーズは僕からしました。そのときも言葉に詰まってしまったんですが、優しく見守ってくれて。こんな僕を受け入れてくれて、好きになってくれて、それから『言わなければ伝わらないことがたくさんある』と根気強く教えてくれた彼女には感謝しかありません」
これから先も口下手ながら塚本さんは、Yさんにだけはずっと言葉で気持ちを伝え続けていきたいと思っているそうです。
<TEXT/つる>
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