初詣は“屋上で”御朱印を!全国の「大型商業施設の屋上神社」4選をめぐる
福屋八丁堀本店「福屋稲荷神社」(広島市)
広島駅から市内電車で10分ほどの場所にある百貨店「福屋八丁堀本店」。福屋百貨店は1929年に創業、被爆建物としても知られる重厚な建物の屋上にあるのが「福屋稲荷神社」だ。
この福屋稲荷神社は、福屋が開業したころに稲荷神社の総本社である伏見稲荷大社から分祀されて鎮座したもの。原爆の投下によって倒壊したが、戦後に復旧されて現在に至るという。神社がある屋上広場は「ソララ」と名付けられており、広場内には絵本や三輪車、そして「屋上ピアノ」も置かれているため、子供連れで訪れてもゆっくりできそうだ。
御朱印は6階の書籍売場で。係員が居る時間帯であれば、御朱印帳に直接書いていただける。御朱印をいただいた際の挟み紙には神社の由緒が書かれているので、こちらを読みつつ再び屋上へ足を運び、眼下に広がる街並みを眺めて福屋と広島の歴史に思いを馳せてみてはいかがだろうか。
JRおおいたシティ「鉄道神社」(大分市)
なんと駅ビルの神社でも御朱印がいただけるところがある。それがJR大分駅の駅ビル「JRおおいたシティ」(アミュプラザ大分)の「シティ屋上ひろば」にある「鉄道神社」だ。
JRおおいたシティは2015年に開業したJR大分駅の駅ビル。駅ビルは22階建てだが、シティ屋上ひろばがあるのは低層部分の屋上にあたる8階部分だ。ちなみに、高層棟の19階-21階(22階は機械室など)には温泉施設「CITY SPAてんくう」がある。
商業施設「アミュプラザ大分」の館内を通ってエスカレーターで屋上に上がると、様々な草木に彩られた巨大な屋上庭園が現れる。その面積は約4,500㎡で、国内の駅ビル屋上としては最大級だ。庭園を南へと進み、ミニトレイン(遊具)の「踏切」と抜けると、なんと神橋や仲見世も。真新しい参道を抜けると、そこに現れたのは年季が入った古い社殿だ。