サイゼリヤが独り勝ちのファミレス業界。ロイホ、ガスト…目指すは“ユニクロ化”か
ロイヤルHD:4つの事業を展開
ロイヤルHD株式会社は4つの事業を展開しています。それぞれの事業内容は次の通りです。なお2021/12期末における外食事業の店舗数はロイヤルホストが232店舗(うち直営213店舗)、てんやが182店舗(うち直営116店舗)となっています。
1)外食事業:ロイヤルホスト、てんや、シェーキーズなどを展開、2021/12期売上高451億円
2)コントラクト事業:空港、サービスエリア向けの飲食店事業、同173億円
3)ホテル事業:リッチモンドホテルなどを展開、同167億円
4)食品事業:グループ内向けのほか、外部向けにも業務食を提供、同95億円
全社売上高の過去最高を記録した2019/12期
外食事業に着目して業績推移を見ていきましょう。2018/12期から2021/12期までの業績は次の通りです。
【ロイヤルHD株式会社(2018/12期~2021/12期)】
売上高:1377億円→1406億円→843億円→840億円
営業利益:57.1億円→46.5億円→▲192.7億円→▲73.7億円
最終利益:27.9億円→19.2億円→▲275.3億円→▲28.7億円
売上高(外食事業):618億円→626億円→463億円→451億円
セグメント利益(外食事業):27.8億円→23.8億円→▲38.1億円→33.4億円
店舗数(外食事業):571店→564店→512店→488店
2019/12期はロイヤルホストにてオマール海老を使用したフェアや黒毛和牛を使用したメニューを提供するなどして高付加価値化を狙いました。国産フルーツを使ったデザートも積極的に投入しました。こうした施策もありロイヤルホストの既存店売上高が伸長し、外食事業全体では1.4%の増収となりました。
一方でロイヤルホスト業態以外の店舗で利益率が低下したことからセグメント利益は減収となりました。ちなみに同年度は全社売上高の過去最高を記録しています。