三菱商事、利益1兆円超えも。「5大総合商社」の“真の勝ち組”はどこか
資源依存体質の総合商社。今後は?
コロナ禍における総合商社5社の業績はおおむね同じような経緯をたどっており、2021/3期はいずれも資源価格下落×需要減で業績が悪化し、翌2022/3期は需要回復と資源価格上昇で業績が回復しました。
2023/3期も資源高の恩恵を受ける見込みです。情報・ICT関連事業や食品関連事業など、各社はそれぞれ強みを有しているものの、やはり業績は金属資源事業と化石燃料事業の動向に大きく影響されていることが分かります。
将来を見据えて各社は非資源事業に力を入れているようですが、短期・中期の業績は資源・エネルギー市場の動向に左右されることでしょう。
<TEXT/経済ライター 山口伸>