松屋の親子丼は本当にイマイチか?弱点を補う「80円のトッピング」とは
80円の生卵を乗せると、全体がしっとり潤う
鶏肉と卵のバラバラ感をつなぎ合わせられるのは、やっぱり「卵」。松屋の親子丼に足りない“とろ~りレアなふんわり感”を補強するためは、半熟卵ではなく潔く「生卵」が正解でした。
卵を食べ過ぎでは?と心配する人がいるかもしれませんが、最近の研究では、卵を数個食べたとしても、血中コレステロールに悪影響を与えないことがわかってきましたから、気にしなくてOK。
むしろたんぱく質や不足しがちなビタミン・ミネラル類を摂取できると考えてよいでしょう。そして同時に気がつきました。実はこの親子丼、おいしさだけではなく、たんぱく質をしっかり摂取できる“プロテインリッチなどんぶり”だったのです!
親子丼+生卵でたんぱく質45グラムが摂取できる
松屋の親子丼のたんぱく質は、38.7g。全卵のたんぱく質(6.9g)を加えると45.6gになります。ちなみに牛めしは、17.9gですから、親子丼の優位性は一目瞭然です。つまり、たんぱく質を意識した食事を摂りたい場合にはオススメのメニューであることは特筆すべき魅力です。
以上結論としては、3つ。松屋の親子丼は卵固めなお弁当向きの仕上がりで、人によっては懐かしく感じる独特の世界観があるということ。食感や食べ心地を補強するためには「生卵」がオススメであること。たんぱく質をしっかり摂取したい場合にはオススメメニューであることです。
どんな料理も食べる人や好みによって“おいしいの感覚”は違って当然ですから、皆さんそれぞれの感覚で試してみることが楽しいと思います。また、500円というコスパは決して悪いとは思えませんし、栄養バランスの点からも魅力がありますから、様々な視点でチェックしてみてくださいね!
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>
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