「無印のレトルトカレー」の進化が止まらない。新作6種全品をプロが食べ比べ
5)ベジタブルコルマ:具材は1番賑やか
5つ目は「ベジタブルコルマ」。コルマはまろやかなカレーの総称の1つで、このレトルトではカシューナッツを使った北インド式コルマが楽しめます。
ややユルめのカレーはそんなカシューナッツがベースになっていて、滑らかな舌触りとまろやかなコクが特徴。スパイス感はけっこう控えめでマイルドな美味しさが広がりますね。野菜はニンジン、ジャガイモ、インゲン、グリーンピース、コーンの5種類が使われていて、今回の6種類の中では1番賑やかな雰囲気が。
個人的にはカスリメティを効かせるなど、もう少し北インドっぽい雰囲気があるものが食べたかったのですが、欲張りすぎでしょうね。
6)コザンブ:酸味控えめの食べやすいバランス
最後は「コザンブ」。コランブやコロンブとも呼ばれる南インドの酸味を効かせたカレーになります。
お店で食べるコランブ(コザンブ)はシャバっとしたものが多いですが、無印版はもったり仕様。コリアンダーを軸にシナモンの甘い香りもフワッと立つスパイス設計で、濃厚なココナッツミルク感のある美味しさが楽しめます。
具材は煮物でおなじみのレンコンと里芋なのですが、南インドのカレーと合わせても違和感なくいただけちゃうから不思議です! 酸味控えめの食べやすいバランスになっているので、南インド料理に慣れていない人でもぜひ。
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ベジタリアン大国インドのカレーはスパイスの魔法で野菜や豆をご馳走料理に仕上げてくれるから自然と体が野菜を欲するようになっていくんですよね。自分で作るにはハードルが高すぎるのがネックでしたが、これらのインド式ベジカレーが気軽にレトルトで食べられるなんて本当に素晴らしい時代です!
野菜が不足気味の“カレーLOVERS”の皆さんは無印の新作ベジレトルトで美味しく楽しく野菜を摂取してみましょう。
<TEXT/カレー研究家 スパイシー丸山 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>