「無印のレトルトカレー」の進化が止まらない。新作6種全品をプロが食べ比べ
3)ベイガンティルマサラ:新感覚の美味しさ
続いては「ベイガンティルマサラ」。呪文のようなネーミングですが、ベイガンはナス、ティルはゴマのこと。南インドのタミル料理を手本にしたナスとゴマのカレーになります。
気になるのはその味わい。日本人には馴染みのあるゴマ風味が軸になっているのですが、唐辛子の辛味、ほどよい酸味、ガーリックのコクに柔らかなスパイスの香りが重なり新感覚の美味しさに!
辛味以外のスパイス感は控えめなものの、しっかりカレーとして着地しているところが面白いです。トロトロのナスもたくさん入っていて、脇役イメージのナスがしっかり主役に! ビジュアルのインパクトもあるので、変わったレトルトカレーを探している人にも良さそうです。
4)アルマタール:インドではポピュラーな組み合わせ
お次は「アルマタール」をいただいてましょう。アルはジャガイモでマタールはグリーンピースという意味。インドではとってもポピュラーな組み合わせになります。
トマトベースのカレーはクミンを軸にした比較的シンプルなスパイス構成で、よく見ると粒状のクミンシードも。トマト感はラジママサラよりも控えめで辛みも抑えた食べやすい仕上がりになっています。
ジャガイモだけでなくグリーンピースもたくさん入っていて肉ナシでもしっかりお腹を満たしてくれますよ。ほっこりした味わいでボリュームもしっかりしていましたが、他のベジカレーよりも味のインパクトは少々弱め。香りや辛みなどに変化をつけたほうがリピート率が上がるのではないかと思いました。