彼女を寝取られたうえボコボコに…“アラサー傷心男”が理不尽な先輩に逆襲するまで
この感情にどう折り合いをどうつけるか?
あまりの怒りに頭がおかしくなりそうだったという田辺さん。どうやったらこの感情に折り合いがつけられるのか、分からずに苦しんだといいます。
「何かせずにはいられませんでしたが、その方法が分からなくて……。悩んだ末に相談することにしたんです。相手は、サークルの女性の先輩の上原さん(仮名)という人で、経験者メンバーですが、あいつがうちらを馬鹿にしているのを見ると、注意してくれる人格者でした」
田辺さんが相談したところ、サークル内で大問題になったそうです。
「先輩たちの中でも、宮崎たち一派と、真面目にやりたい上原さん派で分かれていたのですが、特に女子の先輩メンバーたちの反感が凄かったようで、このことをきっかけに上原さん派が宮崎たちに『もう参加しなくて良い』と一斉に非難したんです」
話を聞いた他のメンバーは総スカン
そうして、宮崎さんたちの一派はやむをえずサークルを去ることに。
「あのメンバーがいなくなったことで壁はなくなり、みんなでバレーボールを楽しめるようになりました。それと、宮崎はいつもサークルのメンバーからテスト前にノートを借りていたのですが、この1件以降、誰も貸してくれなくなったそうで……。単位を落として留年したんです。知った時は、心底嬉しかったですね」
まさに因果応報といった形で決着したわけです。経験者が本気で打ち込みたいのであれば、もっとガチな場所でやれば良い話。和気あいあいと活動できないのであれば、最初からこのサークルにいるべきではなかったのかもしれません。
― 特集・スカッとした話 ―
<TEXT/和泉太郎 イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>