「ミスしたら罰金」パワハラ社長に復讐するため、社員の半分が一斉退職
ストレスがたまる日々が続く…
テレビ局が経費削減をするなかで、番組との関わりが浅い高柳さんの会社は窮地に陥っていたようです。徐々にやりたかったテレビの仕事からは離れていったという高柳さん。それでも、ここまで世話になり業界のいろはも教えてくれた先輩たちもいる会社のためにと、頑張り続けていたそうです。
「テレビの仕事ならば、局のスタッフもいて大手の制作会社や放送作家などが作成した台本もあるので安心なんです。ただ、ネット配信の生放送などはきちんとした台本もなく、いきあたりばったりなことも多く、ストレスが溜まる生活が続きました。
さらに、社長の友人だというYouTuberの仕事などでは、我々を手下のように使う連中もいて我慢の限界に。社長に相談しても、『俺がとってきた仕事に文句言うなら会社を辞めろ』と激怒するばかりで埒が明かなくなってきました」
「罰金を払え」の一言に怒り爆発
不満を抱えながらも仕事をしていた高柳さん。しかし、決定的に会社をやめようと思う出来事に遭遇したそうです。
「とある仕事でミスしてしまった際に、社長が謝りに行ったようだったんです。自分が会社に戻るとすぐに呼び出され、罰金を払えと言ってきました。そもそも給料も高くない会社なのに制裁金まで取られたら生活できません。
さすがに社長の人間性も信じられなくなり、周囲に相談したら数名が近々会社を辞めるつもりだと聞きました。連絡を取り合い、2022年4月で全社員の半分以上の6人で一斉に退社することにしました」