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「若いうちは自分に投資しろ!」は真実か?海外MBA取得者に聞く“自己資金”論

学び

すごい人と「一緒に働くこと」がなぜよいか?

伊藤祐

伊藤祐

 ぼくは、20代中盤~後半にかけて、「あ、何よりも勉強になるのは”尊敬できるすごい人”と一緒に働くことだな」とうっすら気づき、常にそういう方々につきまとっていました。

 ビジネススクールに通ったり、「仕事ができるようになる100の法則」みたいな本を読むよりも、そういうすごい人たちと一緒に汗をかき、具体的な実際の事例に彼らがどう取り組んでいるのか間近で観察し、それを可能な限りコピーする、それが一番の自己投資になると信じていました

 あくまでも自分の経験でしかないのですが、おそらくこれはかなり高利回りが見込める自己投資になります。

すごい人たちとワチャワチャしよう!

 ぼくがアドバイスできるのは、以下、2つかなと思います。

・自分が尊敬できるすごい人を見つけ、なんとしてもその人たちと一緒に働き、過ごす時間を増やそう。それが一番良い自己投資になる
・もし余剰資金があるのならば、その尊敬できる人たちに「もしあなたがぼくの年齢だったら、何にお金を使いますか?」とアドバイスを求めよう

 自分への投資は確かに大事なのですが、それは「スクールに通うこと」ではなく、「実際の仕事の中ですごい人たちとワチャワチャすること」だとぼくは思っています。ぜひ、周りの「すごい人」を見つけ、なんとかして一緒に働くチャンスをもぎ取り、一度そのチャンスを掴んだらそれをガシッとホールドし続けてみてくださいね。

<TEXT/Zenyum Japan代表取締役社長 伊藤 祐>

外資系デンタルケア企業の日本法人Zenyum Japanの代表取締役社長。「口腔ケア領域で、最高のSmileのための最高のサービスを提供し続ける」という会社のミッションを推進するかたわら「グローバル企業の日本法人経営者」という新時代のキャリアを普及させるべく、講演や執筆活動に積極的に取り組んでいる。X(@TasukuIto5)、noteなどでも積極的に発信している。2023年(令和5年)3月にビジネス書〈得する説明 損する説明〉をSBクリエイティブ社より上梓。

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