「お釣りが少ない」「何時間も立ち読み」コンビニ店員が呆れた迷惑客たちのリアル
喫煙所を廃止したら…
そんな井原さんは、勤務中にこの若者集団とのトラブルに巻き込まれてしまいました。
「分煙化の流れもあって、設置していた喫煙所を廃止したんです。それでも、駐車場内で吸うお客さんは多いですし、問題の若者集団もタバコをポイ捨てしていく……。さすがに堪忍袋の緒が切れて、駐車場でタバコを吸わないように注意したら逆ギレしてそれから行動がエスカレートするようになって、店内でタバコを吸うなどの非常識な行動をするようになったんです……。他のお客さんも不気味がって深夜帯には来なくなったり、どうすることもできなくなってしまいました」
面倒な事態を打開してくれたのは、意外なお客さんだったといいます。
仲裁に入ってくれたお客さんの正体は…
「その連中とトラブルを起こしてからは、夜勤で自分がシフトに入っている日は嫌がらせをするようになってきたんです。そんなある日、集団の1人がタバコを買いに来たのですが、自分もイライラしていたのもあって、『駐車場では吸わないでくださいね』と言ってしまった。それが逆鱗に触れたようで、胸ぐらをつかまれて外に連れ出されたんです。そんな時に、たまたま店内にいたお客さんが着いてきてくれて仲裁に入ってくれた。このお客さんは、普段深夜に来る常連さんなのですが、実は非番の警察官で一部始終を見ていたようなんです」
非番のおまわりさんは、警察署に電話をして若者集団を一掃してくれたとか。
「こちらの胸ぐらをつかんでいたのもスマホで撮影していてくれて、この集団は後日、警察署に来るようにと厳重注意を受けるハメに。何かあったら直接自分に相談してくれと携帯番号も渡してくれて、それからはこの迷惑集団は全く店に来なくなりました」
数々の苦労を乗り越えて、今日も我々のために働いてくれているコンビニの店員さんたち。感謝しながら使わないと、バチが当たりそうな気がしてきました。
<TEXT/高橋マナブ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>