20%の人員削減も…「つぶしが利かない銀行員」の実像。人気note作家が警鐘
大事なのは保守的な価値観に染まらない
「例えば、本部の企業支援の部署に異動して企業買収やコンサルテーションの経験を積めれば、銀行を出ても大手コンサルに転職する道が出てくる。総務や人事部署なら、ハラスメント管理や労務管理ができる人を目指すほうがいいです。ガイドラインや法律が変わっても対応できる人は今後もニーズがあります」(猫山氏)
猫山氏が意識しているのは、「保守的な価値観」に染まらないことだという。
「銀行という保守的な組織で働いていると、『変化はリスク』という発想になりがちです。しかし、人生が長くなった時代に『会社がすべて』という価値観はキケン。
銀行員に限らず、今後は“二足のわらじ”が必須だと思います。僕の所属先も副業禁止でしたが、上長を猛説得してアパート経営の副業を認めてもらいました。そこから『個人のブランド化』を目指してnoteで記事を書いています。極論、自分の力で稼ぎ続けられれば、一生食えなくなることはないはず」
<取材・文/週刊SPA!編集部>
【猫山課長】
note作家・金融機関勤務の現役課長、46歳。noteの投稿以外に音声プラットフォーム「voicy」でも配信を開始。ツイッター(@nekoyamamanager)
12