誤解だらけの“大麻解禁”、バンコクから現地ルポ「買いに来るのは普通の方々」
気軽に大麻コーヒーはいかが?
さて、難しい話が続いたので、コーヒーか紅茶でもいかがでしょうか? 2021年に酩酊作用のないCBD入りの飲食物が許可されてから、それを売り物にしたカフェが続々とできました。「今、屋台形式を含めると500店以上はあるのではないかと思います」と説明してくれるのはポンスパット・スクマールチャンさん。彼自身も新しくできた大麻カフェのオーナーです。
ポンスパットさんのカフェ、「ホールウイード・ハウス」の売りはタイ産の豆を使ったコーヒー(100バーツ=約380円)と日本産の素材を使った各種ドリンクです。静岡産の抹茶を使ったラテ(150バーツ=約570円〉、高知産の柚子を使ったスムージー(170バーツ=645円)などなど。
実は、ポンスパットさん日本に留学経験がある日本びいき。これらにCBD入りのシロップをオプションで入れることができるのです(10グラム入り35バーツ=133円)。
「この周辺はオフィス街ですから、美味しいドリンクで気分をリフレッシュして欲しかったんです。もっとリラックスしたいはCBDも入れてくださいと(笑)」
CBD入りのコーヒー、グミは美味しかった
このカフェではドリンクだけでなく、CBD入りのスナックも販売。一番人気はグミ(100グラム入り250バーツ=950円)でストロベリー味とライム味があります。大麻の葉を粉砕して生地に練り込んだクッキーは220バーツ(約836円)。みんなハンドメイドです。
「大麻に手を出すのは気が引けるけど、という方も多いです。政府の認可しているCBD入り製品ですから安心して召し上がっていただけますよ(笑)」
日本でもCBDは認可されていますから、小心者の筆者も試してみることにしました。コーヒーは香り高く、グミやクッキーも普通に美味しいです。その後もインタビューを続けているうち、なんとなく眠気がやってきました……はっ、これがCBDの効果!? しかし、当然、トリップのような感じはありません。