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29歳女子が副業で始めた「開運グッズ販売」が、予想外の結末に…

コラム

 人によって副業を始めるきっかけはさまざまです。

エプロン姿の女性 カウンター

※画像はイメージです(以下同じ)

 大学の先輩が設立したモデルのキャスティング事務所に勤務する池辺美幸さん(仮名・29歳)も「最初は、私が副業をやるなんて思ってもみなかったです」と話します。しかし――。

副業をはじめるきっかけは会社の傾き

「勤務先の売上がだんだんと落ち込んで、ある日、社長から『このままだと会社を畳むことになるかもしれない』と言われてしまったのです。

 ちょうどその頃、“オルゴナイト”という開運ジュエリーが周りの女子たちの間で注目され始めていて、『正直、面倒くさいけど、このくらいならできるかな』って自作しました」

 ブームにもうまく乗って、オルゴナイトの売上は1年間で30万円を超えます。なかなか「開運ジュエリー」とは耳にしませんが、どんなものなのでしょうか?

「オルゴナイトは無機質である石や水晶などの天然鉱物や金属とともに、有機物である炭素化合物、つまり樹脂で固めて造った人工鉱物のことで、ピラミッド型、ハートや円すい型などがあります。私は主に王冠型を作ってますね。ラピスラズリやガーネット、ピンクローズなど複数のパワーストーンを入れ込んで作るジュエリーは開運グッズとしても特に人気です」

キャスティング会社の経営が悪化した理由は

モデル

 池辺さんがオルゴナイトを知ったのは、前述のキャスティング会社の経営が悪化した2016年頃。ネットで偶然、その人気ぶりを知り、もともと趣味のピアスづくりに使っていた工具で、作り始めたそうです。

「キャスティング事務所の経営が悪化したのは、2015年の半ばくらいから。規制緩和の影響で、キャスティング業界で競合が増えたり、タレント自身も企業のパーティーに参加して個人で営業する芸能人が増えたりしたからです。

 ウチのように、社員が先輩と私の2人だけという弱小会社でも、以前はテレビのゴールデン番組のプロデューサーから仕事の依頼がありましたが、今や会社の存続が危ぶまれています」

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