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実践的な「Excel時短テク」。煩雑な数値検索も簡単にできるように

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煩雑な数値検索が簡単になる関数

 最後に数値の大きさに着目した関数を4つ紹介します。

関数

最小値を求めるMIN、最大値を求めるMAX、小さいほうから指定した順番に該当する数値を求めるSMALL、大きいほうから順番に該当する数値を求めるLARGE

 まず、1つ目は最小値を求めるMIN関数です。こちらは「=MIN(B4:B26)」と記述すると、B4からB26のセルの中から最も値の小さい数値を検索して表示してくれる関数です。

 次に2つ目のMAX関数はMIN関数とは逆に、最大値を求める関数です。「=MAX(B4:B26)」と記述すると、先ほどと同様にB4からB25のセルの中から最も値の大きい数値を検索して表示してくれます。

 そして3つ目のSMALL関数は「小さいほうから何番目の値」と指定すると、その値を表示します。「=SMALL(B4:B26,3)」と入力すると、B4からB26のセルの数値の中で小さいほうから3番目を表示します。

 4つ目のLARGE関数はSMALL関数とは逆に「大きいほうから何番目の値」と指定すると、その値を表示します。「=LARGE(B4:B26,5)」と入力すると、B4からB26のセルの数値の中から大きいほうから5番目の値を表示します。

先ほど紹介した関数との組み合わせも

関数

表の列順を調整する必要が

 なお、これら4つの関数と、先ほど紹介したVLOOKUP関数を組み合わせると、たとえば「東京23区の中で5番目に大きな人口を抱える区はどれか」といった情報を簡単に調べることができます。これはLARGE関数で出した人口をVLOOKUPの検索値に指定して、それをキーに左の表から該当する区を探して表示する、という処理になります。

 なお、VLOOKUPで検索する値は検索対象の表の1番左の列という決まりがあるので、表の列順を調整する必要があることにご留意ください。

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 Excelでの集計においてSUMやAVERAGEなどに次いでよく使用する関数を紹介しました。それぞれの関数だけでできることは限られますが、関数を組み合わせることで対応できる処理は無限大に増えます。ぜひ色々と試してみてください。

<TEXT/株式会社ビジネスウォリアーズ代表取締役 相原秀哉>

㈱ビジネスウォリアーズ 代表取締役。企業の生産性を上げる業務改革/働き方改革コンサルティングと課題解決スキルを教える研修、教育サービスを手掛ける。仕事と育児の両方にフルコミットしている
ビジネスウォリアーズ:HP

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