部屋干しの生乾き臭が…「ズボラな彼氏」をゲットした思わぬ一言
先輩と洗濯の話で盛り上がるように
「ちょっと凹み気味に、『いままで、いっしょに住んでた彼女がずっとやってくれてたから……俺、ズボラなんだよ。ダメだな』『臭いのは嫌だな、どうしよう……』と言ったのです。そういう先輩が、ますます人間らしくてカワイイと思ってしまいました」
そして次の瞬間、「私でよければ、いつでも洗濯しに行きますよ!」という言葉が口を突いて出ていたのです。I先輩は「じゃあ、どうにもならなくなったらお願いしようかな?」と反応。そのやり取りがキッカケとなり、洗濯の話で盛り上がるようになったと言います。
「何でもオープンに話す印象だったI先輩ですが、ニオイに関してはすごく気にしていたようで、その後も2人のやり取りが続きました。最初はLINEや仕事中に、部屋干しでも生乾き臭が抑えられるような洗剤を教えたりアドバイスしたりしていただけです」
苦手なことを互いにフォローできる仲に
しかし、ズボラな性格のI先輩は、はすぐに三浦さんを頼るように。最初は「このまま依存されて、ヒモになったりして」と不安だったという三浦さんですが、その不安はすぐに吹き飛びます。
「家事全般についてはズボラな先輩ですが、いつもニコニコと穏やかで、怒ることがほとんどありません。それに、私が苦手なデートや旅行のプランを立てるのが不思議と得意。お互いが苦手なことを自然とフォローし合い、楽しく同棲生活を送っていいます」
微かな生乾き臭に気づいて大好きな先輩をゲットした三浦さん。「あのときのニオイは“不快”でしたが、先輩と“深い”仲になれたので、ヨシとします」とギャクで締めてくれました。たまには、嫌なニオイに意識を向けてみるのもいいかもしれません。
<TEXT/夏川夏実 イラスト/デザイア恵利>
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