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“1家に1個”接着剤メーカー「高シェアなのに上場廃止」になる厳しい現実

ビジネス

海外でも戦えるポテンシャルはある

セメダイン

画像はイメージです

 カネカは2017年5月にベルギーの工場に40億円を投じて、接着剤の原材料の生産力を上げました。ヨーロッパはシーリング材の需要が旺盛。2020年は2015年比で需要が2割増加しました。カネカは2015年5月にもマレーシアに120億円の設備投資を行っています。

 セメダインはカネカの完全子会社となったことで、海外への本格進出の足掛かりをつかんでいます。ポイントは営業力を発揮して海外メーカーを駆逐できるかどうか。セメダインの技術力は高く、海外でも高シェアを獲得できる十分なポテンシャルは持っています。

<TEXT/中小企業コンサルタント フジモトヨシミチ 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>

外食、小売り、ホテル業界を中心に取材を重ねてきた元経営情報誌記者。現在はコンサルタントという名の中小企業経営者のサンドバッグ役を務めるかたわら、経済の面白さを広く伝えるため、開示情報を分析した記事を書いている。好きな言葉は美食家・北大路魯山人の「硬め、麺少なめ、ニンニクマシマシ」

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