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米国株は「嵐の前の静けさ」…株価下落に驚く「投資ビギナー」が知るべき大原則

コラム

投資金額を減らす様子見戦略

お金

 また、完全にやめないまでも投資する金額を減らす。例えば、毎月10万円から5万円に減らすという方法もあります。つまり「様子見戦略」です。すでに投資で大儲けしている投資家は、米国株に投資をして上手く行ってない投資ビギナーに対して、こう言って慰めます。「投資は長期で評価しないといけない。何しろ、米国株は長期的には確実に上がっているから」

 確かに、米国株はこの30年で10倍以上になりました。1990年ごろは3000ドル台だったものが3万ドルにまでなった。しかし、少し調べてもらえばわかることですが、過去30年間、例えば、1999年からの5年間は、上がらないどころかじわりじわりと下がっている時期もあります。そして、持ち直したかと思いきや、2008年のリーマンショックでさらに大幅に暴落します。株価は一気に約50%も下ったのです。

安い時にはじめ高い時に売るが王道

 こんな時にコツコツ投資、ドルコスト平均法を始めた人は、毎月、毎月、焚き火にお金をくべるようなものです。何をやっても効きません。アメリカ株は過去30年で10倍になったと言われますが、本当に爆上げしたのは、2009年からの12年なのです。この時期に7000ドルくらいから5倍も上がったのです。この時期を上手く捕まえることが投資で成功するためには絶対的に必要なのです。

 つまり毎月コツコツ投資をするにしても、始める時期がとても大切なのです。毎月コツコツ投資もいいでしょうが、本当に資産を増やしたいなら、貯蓄をしておいて、大きく下がった安い時に投資をはじめ、高くなったら売る。これが王道です。

 毎月相場をチェックするのは面倒だし、よくわからない。だから、毎月コツコツ投資をする。そんなドルコスト平均法を信奉している人は、ここでは詳しく申し上げませんが、大きく儲けた時に利益を確定させることなく美味しい機会を逃してしまうことも多い手法だと忘れないでください。

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