飛行ルートは誰がどうやって決めているのか?フライトごとに変わる秘密
生命の危険にもつながる操作
ドアに鍵をかけているように見えるのは、緊急脱出装置を解除するためにドアモードの設定を変更しているためだ。
反対に、離陸前には、乗務員はドアモードを緊急脱出装置が作動する設定にする。この状態を「アームド・ポジション」または「オートマチック・モード」という。このドアモードの変更は、離着陸時に客室乗務員が手作業ですべてのドアに行なっているのだ。
ドアモードを設定し忘れたまま飛び立つと、緊急時に脱出シュートが機能せず、生命の危険にもつながることになる。実際、過去にこの操作を忘れたまま離陸して問題になったことがある。そのため各社はこのドア操作を厳しくチェックし、ミスが絶対にないよう万全の体制をとっている。
<TEXT/エアライン研究会>