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堀田真由、電波も入らない廃墟でのホラー撮影「別世界に入って演じた」

暮らし

デビュー当時は怖いもの知らずだった

堀田真由

――WOWOWは堀田さんのドラマデビュー(『テミスの求刑』)の場でもあります。当時のご自身を思い返すといかがですか?

堀田:デビュー当時は怖いもの知らずでした。仲里依紗さんの妹役だったのですが、その時も結構強い女の子の役でお姉ちゃんに対しても強く言うシーンがありました。事務所の先輩の寺脇康文さんが観てくださっていて、「デビュー作で先輩にこんなに強い口を叩ける女優はいない」と誉めてくださいました(笑)。

 何も分からないからこその強さというのは、当時のほうがあったかなと思います。経験を重ねていくと、失敗することも考えたりして、不安も増えます。前のほうが今回演じた市川のように、決断できていたタイプだったかなと思います。

――そうした部分は、今の自分にも少し欲しいですか?

堀田:そうですね。今は新しいことに挑戦するにしても、どちらかというと怖くて、いろんな準備をします。それがいいときと、タイミングによっては考えすぎてよくないときもあるので、かつてのそうした感覚は取り戻せたらいいなとも思います。でも今回のドキュメンタリ形式のなかで、白石監督にナチュラルな部分を引き出していただけたので、すごく良かったと思っています。

この世界で生きていくと決めて上京

オカルトの森

(c)2022 WOWOW・KADOKAWA・ひかりTV

――堀田さんは、デビューが決まった際に、高校生活の途中で、地元の滋賀からひとりで上京したそうですが、一切迷いはなかったのでしょうか。

堀田:ありませんでした。「来てください」と言われる前から、「え? 行きます。大丈夫ですよ」みたいな感じでした(笑)。高校転入には試験があったので、2年連続で受験しました。

――実際に上京してからも、まったく平気でした?

堀田:少しホームシックにはなりました。やっぱり思い描いていたものすべてが叶うわけではないですし、なかなかできない経験を学生時代からやれたことは大きいですけれど、事務所の寮に住んでいたので門限もありました。学校から帰ってきたらすぐにレッスンに行っていたので高校時代に遊んだ記憶がほとんどないです。

 今思えば、もう少し遊んでおけばよかったなとも思いますが、当時はそう思わなかったんですよね。この世界で生きていくと決めてきたのだから、結果というか、自分自身が納得のいく形に少しでもしていかなきゃと思っていたので。ず~っと仕事のことばかり考えていました。

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