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「部下と向き合えない」忙しすぎる日本型マネジメントの問題点

学び

1対多ではなく、1対1が基本

人事

EDGE株式会社代表取締役の佐原資寛さん

 自分がそうしたマネジメントを受けてきたからという理由で、同じようにしている管理職も多いはずです。

 しかし、時代は変わりました。今は、部下たちは「個」を活かして働きたいと考えています。「1対5」ではなく、「上司対Aさん」「上司対Bさん」「上司対Cさん」「上司対Dさん」「上司対Eさん」の、1対1のコミュニケーションが、マネジメントの基本となってくるのです

管理職の役割は部下に成果を出させること

 私たちが組織開発のコンサルティングに入ると、現場の管理職の方から「忙しくて部下全員と向き合う時間がない」という声をよく聞きます。でも、管理職は部下に成果を上げてもらうのが仕事です。自分が現場に出て忙しく働いて成果を上げることが、上司としてのミッションではないのです。

 インターネット関連のサービス企業であるGoogle社では、上司と部下が、週次の「1on1ミーティング」で、目標のすり合わせや軌道修正の必要性について話し合っているそうです。みなさんもご存知の通り、Google社は1998年に創業以来、圧倒的な成長を遂げ、好業績を続けている企業です。

 そのGoogle社のピープルアナリティクスチームは、「プロジェクトアリストテレス」という、社内での生産性が高いチームの共通点を突き止める調査をはじめとし、さまざまなリサーチプロジェクトを行っています。

 それほど真剣に社員のパフォーマンスを上げることに向き合っている企業が、管理職のワーキングタイムのかなりの時間を割いて、部下との「1on1ミーティング」を行っているのです。Google社は、「部下と向き合って育成する」のが管理職の重要な役割だと考えていることがわかります。

成長する組織をつくる1on1マネジメント

成長する組織をつくる1on1マネジメント

心理学的なアプローチで、部下を5つのタイプに分類 それぞれの個性に合わせた言葉がけで、必ず成果が上がる!

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