「昼は不動産マン」歌舞伎町の“二刀流ホスト”に聞く、昼夜のギャップ
不動産の仕事のために上京したら…
「一軒家を買ってあげたい」と幼少期に両親に言い続けていたことをふと思い出しためろんさん。次のステージとして不動産業界への就職を選んだ。
「せっかく不動産の仕事をするならば、より人の集まるエリアでやってみよう」と思いたち、真っ先に思いついた新宿に拠点を移すことに。ほどなくして、ひょんなことから現在所属するホストクラブ「OZONE」と出会うこととなる。
「上京してからすぐに就職はせず、準備期間として、宅建の資格を取るためにひたすら勉強していました。そんな時にたまたま知り合いだったOZONEの取締役である、神我享と久しぶりに再会して、『うちに来ないか』と勧誘されたんです。
断りを入れていたんですけど、宅建の試験が終わるまでの1年もの間、僕を誘い続けた神我の熱意に負け、『アルバイトのようなシフト勤務でよければ働きます』という条件付きでホストに復帰することになりました」
メールに顔文字を付けて怒られた
東京でホストとして働きながら臨んだ、初めての就職活動は、某大手転職サイトから応募をして、人生初の面接に挑んだ。トーク力には自信があったので話自体は弾んでいたそうだ。
「『これは受かったな』と思っていたら、不合格でした。夜職の癖が抜けなくて、冒頭で給与面の話をしてしまったのは、失策でしたね(笑)。何が悪かったのかを振り返ったうえで対策を練って、次の面接に臨んだところ、2社目で無事内定をいただけました」
完全未経験から不動産会社に入社。当初はビジネスマナーが分からず、通常業務をこなすだけでも苦労が尽きなかったようだ。
「ある日、取引先に書類を送る際に書類に同封する送付状の末尾に『\(^o^)/』という顔文字を付けてしまったんです。そうしたら、『誰が送ったんだ!』と社内で大騒動になってしまったことがありました。そこで改めて夜の常識と昼の常識は違うんだな、と認識しました。お客様と仲良くなりたいと思っただけなんですけどね笑)」