アイドルに数十万円を貢ぐ28歳弟が「突然の結婚宣言」全員が凍り付いた…
血がつながっている兄弟だからこそ、相手の癖や素行に許せないと感じることもあります。が、一方で、血がつながっているゆえに強く注意できないことも多いようです。そこで、「bizSPA!フレッシュ」で過去に掲載した記事の中から特に反響の大きかった「兄弟姉妹のトホホな話」にまつわる人気記事を再掲載します(初公開2020年1月20日、情報は掲載当時のものです)。
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世の中には限られた時間とお金を、惜しげもなくアイドルに捧げるファンたちがいます。昨今ではテレビに出演する人気グループから、劇場やライブハウスに行かないと会えないグループ(いわゆる地下アイドル)までアイドルも多様化しています。
そんなアイドルに熱狂するファンたちの行動は他人からすると「なぜそこまで……」と感じてしまうものの、本人たちは真剣。しかし、アイドルオタクではない家族からすると、胸中は複雑なようでーー。
アイドルに異常な情熱を燃やす弟
「独身で28歳の弟のHは、運送会社でドライバーをしています。最近は、かつてほど稼げなくなっていると聞きますが、弟がいる大手は今でもドライバーは高待遇を維持しています。給料も、同世代サラリーマンよりは高くて年収600万円近くもらっているはず。ただ、とあるグラビアアイドルに入れ込んでいるせいで、貯金がほとんどないみたいなんです」
そうため息をつくのは、Hさんの兄である長田勇樹さん(仮名・30歳)。勇樹さんは来年結婚する予定で、2歳年下の婚約者Sさんがいます。彼女も、義理の弟であるHさんのアイドルへの異常な情熱に呆れているそうです。
とにかくHさんはそのアイドルに、プレゼントとしてアクセサリーや服だけでなく、家電製品やタブレットまで貢いでいます。本人に理由を尋ねると、以前発生した「あるアイドルがSNSに画像投稿したら、アイドルの瞳に映った景色から、ストーカーが所在地を割り出した」という事件を引き合いに出してきたのです。
「今の時代、何からアイドルの個人情報を割り出されるかわからない。僕がプレゼントしたタブレットはセキュリティもバッチリだし、万が一、情報流出しても、僕の個人情報で登録してあるから、彼女の居場所が判明しないようにできている」と、Hさんは自分を正義の味方であるかのように胸を張っているようです。
「いいね!」を量産し、あしながおじさん気分
「握手券付CDや写真集を1、2点購入するならまだ理解できますが、弟の出費は毎月10万円近いので、さすがに控えてほしいですね。たまに僕がたしなめても『自分のアイドル愛は将来への投資だから』と反論してくるんです。どうやら、そのグラビアアイドルを応援したいだけでなく、ゆくゆく本気で結婚相手にしたいと思っているみたいなんです」
そのためには彼女がアイドル活動に満足して、自ら引退しないといけない。そう考えたHさんは複数のアカウントを使って、仕事の合間に彼女のブログやインスタグラムにせっせと「いいね!」を押して、人気を偽装しているのです。
「『彼女がSNSランキングで上位に入れば、活動に満足してもらえるし、広告収入も稼げて、一石二鳥だ』と、すっかりあしながおじさん気取りですよ。ただ、最近インスタのいいね!数が非表示になったことで、自分の努力が相手に伝わらなくなったら、すぐやめてしまいました。そもそも、たった1人の力で、数万ものいいね!を獲得する人気アカウントに勝とうとすること自体が、無理な話ですよね」