「人前で話すのが苦手」なら丸暗記はNG。克服する方法を脳外科医に聞く
伝えたいキーワードを書き出す
1万人以上の脳を診断・治療した経験をもち、『不安を力に変える』著者の脳内科医・加藤俊徳氏にアドバイスを聞いてきた。
人に何かを伝えるのが苦手な人ほど、伝えたいことを丸暗記する傾向にある。しかし、この習慣をやめることが、伝わるコミュニケーションの第一歩になります。
暗記をすると「覚えたことを正確に思い出さねば」と焦って、かえって失敗します。重要なキーワードを書き出し、そのキーワードだけを覚えて話すようにすれば、仮に暗記した原稿をすっかり忘れていても、多少語り口がおぼつかなくても相手には伝わります。
こうした万が一の事態に備えたセーフティネットを用意しておくだけでも、不安は減っていくはずですよ!
「発声力」を鍛える脳トレーニング
1. 話す前はキーワードと数字をインプットする
大事な話をする前には、キーワードとその数を記憶して。
「今日話すべきテーマは3つで……」と、キーワードと数をリンクさせておいて、最低限そのポイントさえ話すことができれば失敗はないはず。
2. SNSに自分の気持ちを投稿する
口下手な人ほど、自分の意見を表明する機会を増やすことが必須。そのツールとして活用したいのがSNSだ。
最初は他人の投稿にコメントするだけでもいい。SNS上で想いを言語化する経験を積めば、人と対峙した際に言葉が出るようになる。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
【加藤俊徳】
医学博士、脳の学校代表、加藤プラチナクリニック院長。1万人以上の脳を診断・治療した経験をもとに著書多数。「不安を打ち消すためのトレーニング」42個を収録した『不安を力に変える』は発売中。
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