KDDIのような通信障害が起きても困らない対処法。節約にもなる
Wi-Fiがあれば電話できる「LINE out」も救世主に
通信障害で電話の発信ができなくなった場合でも、Wi-Fi環境を確保できればLINEやメールを知っている相手には連絡がとれる。困るのは、電話番号しか分からない相手や、固定電話への連絡だろう。
今回の通信障害では、Wi-Fi通話サービスの「LINE out」がSNSなどで話題となった。LINEアプリ内から利用でき、データ通信が使えない状況でも、Wi-Fiに接続していれば任意の携帯電話や固定電話に発信ができる。利用するには、LINEホーム画面の「サービス」→「すべて見る」でサービス一覧を開き、そこから「LINE out Free」を選ぶ。
最初の画面ではLINEの友達の一覧が表示されるが、左上のアイコンをタップすればキーパッドが表示される。電話番号を入力して発信すると、30秒の広告動画が再生された後、携帯電話宛てなら2分、固定電話宛てなら3分の無料通話が可能になる。
救急や消防などへの発信はできないが、店舗や病院に予約変更の連絡をしたい場合などには重宝しそうだ。
災害対策と同様に備えをしたい
通信障害はできれば起きてほしくないことだが、通信会社がどれほど対策を講じても「完全になくす」ことは難しいだろう。今後もある程度発生してしまう可能性は高い。
通信障害対策は、災害や事故への備えと同じように考えるといいかもしれない。おそらく多くの人が、災害に備えて非常食や防災用品を準備したり、事故に備えて自動車保険に加入したりしているはずだ。
それと同じような感覚で、「起きてほしくない事態」が起きたときの準備として、ここで紹介したような対策をぜひ講じておきたい。
<TEXT/酒井麻里子>